吉田修一原作&大森立嗣監督、脚本『湖の女たち』5月に公開決定!全キャスト陣も発表
吉田修一の同名小説を、福士蒼汰、松本まりかをW主演に迎え、『MOTHER マザー』(20)の大森立嗣が監督、脚本を手掛けて映画化した『湖の女たち』が2024年5月に公開されることが決定。このたび待望の全キャストと場面写真が解禁された。
吉田の原作、大森監督のタッグといえば、第35回モスクワ国際映画祭で日本映画48年ぶりとなる審査員特別賞の快挙をはじめ、数々の国内賞を受賞した映画『さよなら渓谷』(13)以来となる。事件を追う刑事、濱中圭介役の福士と、事件が起きた施設の介護士、豊田佳代役の松本たち2人は、事件が混迷を極めるなかで、特殊な関係に溺れて行く刑事と容疑者という難役に挑む。
先日、圭介と佳代の謎めいた関係を収めたファーストビジュアルと超特報が続けて解禁され、その恐ろしくも美しい世界観が話題となった本作だが、W主演の福士と松本に続き、豪華な追加キャストが解禁された。
福士演じる圭介を部下に持ち、事件の容疑者を激しく追い詰めるベテラン刑事、伊佐美役に浅野忠信。真実を追求する正義感あふれる刑事であったが、過去に起きた事件の闇に囚われ、圧迫捜査も厭わない恐るべき刑事像を圧倒的な迫力で見せつける。粗悪なベテラン刑事に翻弄される若手刑事というコンビで、本作が初共演となる福士との共演シーンから目が離せない。そして、事件の真相に迫っていく週刊誌の若手記者、池田由季役を演じるのは福地桃子。700人規模のオーディションを勝ち抜き池田役に抜擢された福地は、真実を追いかける若手記者の使命感を瑞々しくかつ感傷的な眼差しで見事に演じ切った。
松本演じる佳代と同じ介護施設で働き、浅野演じる伊佐美の強引な取り調べにより心身ともに追い詰められる介護士、松本郁子役には財前直見。苦しみに耐え、胸がつまる姿を圧倒的なリアリティで見せる。さらに、池田が事件について調査していくうちにたどり着くのが、本事件で殺された100歳の老人の謎めいた妻、市島松江だ。演じる三田佳子は、静謐でありながら有無を言わさぬ存在感を放つ。今回解禁された浅野、福地、財前、三田の4人は大森監督作品初参加となる。
また、あわせて解禁された場面写真では、取調室でなに者かに語りかける浅野、湖畔で確固たる意志を持つ眼差しでたたずむ福地、見るからにやつれた姿で苦悶する財前、そして着物姿で訪問者に対峙する三田など、影を帯びつつも凄みすら感じる人物たちの姿を見ることができる。さらにキャスト陣から本作への意気込みコメントも寄せられた。
そのほかにも、近藤芳正、平田満、根岸季衣、菅原大吉といったベテラン俳優陣に加え、穂志もえか、奥野瑛太、北香那、大後寿々花といった注目の若手俳優陣が脇を固め、物語にさらなる深みを持たせている。ある1つの事件をきっかけに、どのような人間模様が渦巻いていくのか?まだ多くの謎に包まれた本作の続報に期待したい。