『ウィッシュ』監督&プロデューサーが来日!生田絵梨花の生歌唱を「“月に行った”くらいすごい」と絶賛
ディズニー100周年記念作品『ウィッシュ』(12月15日公開)の来日スペシャルイベントが12月6日に聖徳記念絵画館にて開催。本作のヒロインであるアーシャの日本版声優を務めた生田絵梨花、クリス・バック監督、ファウン・ヴィーラスンソーン監督、プロデューサーのピーター・デル・ヴェッコとフアン・パブロ・レイジェスが登壇した。
長きにわたりディズニー作品が描き続けてきた“願いの力”を真正面から描く本作。どんな願いも叶う魔法の王国に暮らす少女アーシャが、すべての“願い”は魔法を操る王様に支配されているという真実を知り、みんなの願いを取り戻すべく立ち上がる。
イベント冒頭、クリス監督は「『アナと雪の女王2』で2019年に来日して以来になるんですが、まずは『アナと雪の女王』『アナと雪の女王2』と両方、日本の方は愛してくださってありがとうと申し上げたい。この『ウィッシュ』も同じように愛していただけたらうれしいです」と笑顔。ファウン監督は「私は10年ぶりの来日になるんですが、毎回、日本に来るのをとても楽しみにしていて、今回ほど最高な来日理由はない」と喜びを噛み締めた。
また、ピーター氏は「日本の皆さんはディズニーだけでなく、本当にアニメーションを愛してくださっている。ですから、『ウィッシュ』も同じように受け入れていただけるととてもうれしく思います」とコメント。初来日となったフアン氏は「東京ディズニーシーに行ってまいりました。そこで皆さんがいかにディズニーのキャラクターを愛してくださっているかを目の当たりにしました。同じように『ウィッシュ』のことも愛してもらえるととてもうれしく思います」と願った。
今作で「願い」をテーマにしようと思ったきっかけを聞かれたクリス監督は「100周年記念の作品ということもありまして、これまでディズニーアニメーションで制作したすべての作品を並べてみました」とした上で、多くのキャラクターに「星に願い事をしている」という共通点を見出したことから、「『ウィッシュ(願い)』をテーマにしなければいけない」と考えたことを告白。さらにファウン監督はヒロインのアーシャについて「人がなぜ夢を追い続けられるのか、その力はどこから来るのか、そういった思いをアーシャというキャラクターに詰め込んだ」と明かした。
そして生田は「今日は監督、プロデューサーの皆様と並んでこうやってお話させていただけることになって、すごく緊張しているんですが、こういう特別な空間で過ごせる特別なひと時だと思うので、皆さんと一緒に楽しい時間を過ごせたら」としみじみ。次に「劇中歌『ウィッシュ~この願い~』をぜひ皆様に聞いていただきたいです。オーケストラの皆さんの生演奏と、こちらの絵画館を使った照明演出もあるみたいなので、ぜひ楽しんで見ていただけたらなと思います」と呼びかけた。
生田がオーケストラの演奏に乗せ、伸びやかな歌声を響かせると、会場には大きな拍手が鳴り響いた。歌を聞いたクリス監督は「圧倒されました。月に行ったくらいすごい経験でした」と絶賛しつつ、日本語で「美しいです」とコメント。生田は「ここに来る前に監督とお話させていただいて、『今までのディズニー作品の登場人物は、自分のために星に願うことはあったけれど、アーシャは人のために願うことができる女の子だ』という話に改めて感銘を受けまして。なので今日歌う時も、自分が歌っているけれど、聞いてくれている人に願いを捧げるように歌えたらいいなと思いながら歌っていました」と歌唱を振り返った。
ファウン監督も生田の歌に対して「見事にアーシャを表現してくださったと思います。非常に誠実な彼女、そして彼女の決意の強さ、それがいかに喜びに変わるか、すべてを見させていただきました」と称賛。監督らの言葉に感謝しつつ、最後に生田は「『ウィッシュ』という映画は、今日ここにいらっしゃる監督、プロデューサーの皆さん、そしてたくさんのアニメーター、クリエイターの方たちが見てくださる皆さんをイメージしながら、皆さんの願いが誰にも何にも支配されずに、皆さんと共に輝き続けることを願って作った作品だと思っています」と作品への思いを吐露。「私は作品からそれを感じて、勇気をもらいましたし、皆さんにもぜひぜひ届いたらいいなと願っています」と口にし、イベントを締めくくった。
取材・文/山田健史