『エクソシスト 信じる者』監督が語る2人の少女の偉業「リンダ・ブレアの怪演をたどるのは至難の業」
一人の少女とその母親が体験する戦慄の恐怖を圧倒的なリアリズムで描いたホラー映画の金字塔『エクソシスト』(74)。伝説の誕生から50年、悪魔に憑りつかれた2人の少女が呼び覚ます新たな恐怖を描いた『エクソシスト 信じる者』(公開中)より、少女たちの偉業を紐解く特別映像が到着した。
それまでのホラーの常識を覆し、全世界に一大ムーブメント巻き起こした『エクソシスト』。その続編として公開された『エクソシスト 信じる者』は、日本公開に先駆けて封切られた全米で週末のオープニング成績が26,497,600ドルを突破し、見事初登場1位を獲得。また、全米と共に公開となった世界52のマーケットにおいても、イギリス、メキシコ、スペインなどで1位に輝いている。
このたび解禁となったのは、悪魔に憑りつかれた2人の少女アンジェラとキャサリンを演じたリディア・ジュエットとオリヴィア・オニールにフォーカスを当てながら、その驚異的な偉業を紐解いていく特別映像。伝説的ホラー映画の象徴的な役を受け継ぐことになった2人を迎えるにあたり、監督、脚本を務めたデヴィッド・ゴードン・グリーンは、「リンダ・ブレアの怪演をたどるのは至難の業だった」と語る。ブレアは、50年前のオリジナル版で悪魔に憑りつかれた12歳の少女リーガンを演じ、その映画史に刻まれる演技で世界中を震撼させた女優。50年の時を経て、本作でもリーガンの母親クリス・マクニールを再演したエレン・バースティンは「噴出される邪悪さ、これ以上の恐怖はない」と語り、憑りつかれた少女に見出される悪魔の凶悪さを表現している。
そんな物語の恐怖を司る“悪魔の憑依”という、オリジナル版から受け継がれる重大な役を担ったジュエットとオニールだが、その素顔は非常に明るい。映像では撮影の合間に楽しそうに笑いあう様子や、毎日2時間半かかるという特殊メイクを辛抱強く施されているメイキングが映しだされる。ジュエットとオニールは撮影について「初めてメイクをした時は衝撃だった」、「絶句しちゃった」とそれぞれ朗らかに話しているが、悪魔に憑依された少女の醜悪な表情とのギャップに、2人の凄まじい演技が本作に圧倒的な恐怖を吹き込んだことがわかる。2人の演技を目の当たりにした共演者たちは彼女たちに口々に賞賛の言葉を贈り、アンジェラの父ヴィクター役のレスリー・オドム・Jrは「本物の悪魔に見えた」と2人の演技を振り返り、バースティンは「2人の演技に圧倒された」と称え映像は締めくくられた。
ジュエットとオニールの活躍は撮影現場にも大きな影響を与えていたといい、グリーン監督は「オリヴィアとリディアのおかげで毎日の撮影が大きな喜びだった。2人は完璧に準備ができた状態でセットに現れ、果敢に困難に向き合ってくれた」とも語っている。その結果、製作を務めたブラムハウスの“恐怖の工場長”ことジェイソン・ブラムも本作の仕上がりに確かな手ごたえを感じており、「観客を虜にするドラマチックでダークで恐ろしい」作品になったと自信を覗かせる。半世紀の間、ホラー映画の金字塔として君臨する伝説に挑んだ2人の少女が、本作にもたらした恐怖をぜひスクリーンで堪能してほしい。
大ヒット公開中となる本作は、通常の上映に加えて、IMAX、Dolby Cinemaでの上映など、圧倒的な恐怖を存分に味わうための最高の環境が整っている。想像の遥か上をいく恐怖を味わった時、人々はいったいどんな反応をしめすのか?『エクソシスト』の新たな伝説の誕生をその目で確かめていただきたい。
文/サンクレイオ翼