千葉・幕張メッセにて、12月8日から10日の3日間にわたって開催されているアメコミ・映画・ポップカルチャーの祭典「東京コミックコンベンション 2023」(以下「東京コミコン2023」)。12月9日には‟北欧の至宝”とも称されるマッツ・ミケルセンが登場するセレブ・ステージが行われ、貴重なトークをくり広げた。
この度のステージは、事前にSNSに寄せられたファンからの質問にマッツが答える形で進行。「マッツさんはいつもダンディでセクシーですが、それは生まれつきですか?それとも何か心掛けていることがあるのですか?」という質問には、「特に意識はしていませんが、年齢を重ねて、服に気を遣うようになりました。カジュアルにすることを心掛けているのですが、たまたまそれが、見る人によってはダンディであったり、セクシーに写るのかもしれないですね」と回答。続けて、「この場でダンディなポーズをとってください」と無茶振りされたマッツは、戸惑いながらも“考える人”のポーズをとり、会場を沸かせた。
『ドクター・ストレンジ』(17)で共演したベネディクト・カンバーバッチも「東京コミコン2023」にゲスト参加しており、「久しぶりの再会に対する感想を聞きたい」という声も多数寄せられた。これについては「ベネディクトは素晴らしい俳優であり、素晴らしい人物だと思っています。『ドクター・ストレンジ』で彼と魔法対決を繰り広げられたことは、本当に光栄なことでした。しかし今回は、彼との対決は避けることにしました。なぜならベネディクトは、ワークアウトをしてかなり鍛えているから。一方、私はこのところ、ワークアウトを怠っていたので、このままでは分が悪いと思い、今回は直接対決はやめておきました」と、作中の両者の関係を絡めつつ答えた。
「スター・ウォーズ」、「ハリー・ポッター」、「007」、「インディ・ジョーンズ」、マーベル・スタジオ作品と、さまざまなフランチャイズ作品に出演しているマッツに対し、ファンからは「これら以外にも、今後、出演してみたいシリーズ作品はありますか?また、現時点で公表可能な出演作品についても教えていただきたいです」といった質問が投げかけられる。
これについては、「次の出演作は『ダスト・バニー』というアメリカのフィルムですね。テレビドラマ版『ハンニバル』を手掛けたブライアン・フラー監督の長編映画監督デビュー作になります。フランチャイズ作品としては、‟シリーズもの”ではないのですが、ゾンビ映画に出てみたいですね。年を取らないうちに、いちどはゾンビになってみたいです」という、意外な回答が飛び出した。
そうしてセレブ・ステージの終盤には、「デンマーク語で‟マッツさん大好き!”と伝えたいのですが、言葉を教えてもらえませんか?」という、願望に近い意見が寄せられ、マッツが客席のファンたちにデンマーク語をレクチャーする展開に。言葉を覚えたファンたちは、一斉にデンマーク語で「マッツさん大好き!」と伝え、マッツも大満足の様子でイベントは終了した。
取材・文/ソムタム田井