スピルバーグが映像化を断念!衝撃の実話をもとにした『エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命』日本公開決定

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スピルバーグが映像化を断念!衝撃の実話をもとにした『エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命』日本公開決定

2023年の第36回東京国際映画祭で上映され大きな反響を呼んだ映画『KIDNAPPED』が、邦題を『エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命』として4月26日(金)より劇場公開決定。あわせて日本版ティザービジュアルが到着した。

イタリアのマルコ・ベロッキオの監督最新作は“エドガルド・モルターラ誘拐事件”に肉薄した衝撃作。1858年、ボローニャのユダヤ人街で、教皇から派遣された兵士たちがモルターラ家に押し入ると、枢機卿の命令で7歳の息子エドガルドを連れ去る。取り乱しながらも、息子を取り戻すためにあらゆる手を尽くすエドガルドの両親。世論と国際的なユダヤ人社会に支えられ、モルターラ夫妻の闘いは急速に政治的な局面を迎える。しかし、教会とローマ教皇は、ますます揺らぎつつある権力を強化するために、エドガルドの返還に応じようとしなかった。

スティーヴン・スピルバーグが魅了され、映画化に向けて書籍の原作権を押さえていたことでも知られているこの事件。スピルバーグは当時7歳のエドガルド役が見つからず映像化を断念したとのことだが、ベロッキオは新星エネア・サラを抜擢している。

衝撃的な実話をもとにした本作は、昨年のカンヌ国際映画祭コンペティション部門出品を皮切りに世界中の映画祭をまわり、イタリア映画記者組合が選出するナストロ・ダルジェント賞では7部門で見事受賞。「イタリア映画史上、屈指の冷酷さを誇るエンディング」(Micromega)、「実話であるということが、なにより恐ろしい。絶対権力と市井の民、その間に存在する暴力と冷笑の不均衡を描く」(Wired Italy)、「ベロッキオ監督作の中で最も挑戦的」(Esquire)など、その知られざる実話の衝撃と、85歳にして熱量の衰えぬベロッキオにより高濃度で活写されたドラマがメディアからも高い評価を得ている。国家や教会などの絶対権力とも言える組織による策略に巻き込まれることになる普通の人々の運命に、権力側がどれほど無関心であるかをも描きだす。

日本での劇場公開決定にあわせて日本版ティザービジュアルも解禁。ティザービジュアルにはこちらを見つめるエドガルドの視線と、彼を抱いている教会の絶対権力の象徴である教皇の不敵な笑みが収められている。また「なぜ、僕だったの?」というコピーにも衝撃が走るデザインとなっている。


決して1800年代の外国の話として見なせないほどのリアリティを以て、いまを生きる我々に迫って来る本作。衝撃的実話の全貌をぜひスクリーンで目撃してほしい

文/スズキヒロシ

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