ザック・エフロンが驚異の肉体改造!『アイアンクロー』栄光までの日々を切り取る日本版予告編
ザック・エフロン主演で、「呪われた一家」と呼ばれたプロレス一家、フォン・エリック・ファミリーについての衝撃の実話を映画化した『アイアンクロー』が4月5日(金)より公開される。このたび本作の日本版予告編、ポスタービジュアル、新場面写真が解禁された。
本作は気鋭のスタジオA24が、『マーサ、あるいはマーシー・メイ』(11)の鬼才ショーン・ダーキン監督と組んだ話題作。主演のエフロンをはじめ、『逆転のトライアングル』(22)のハリス・ディキンソンや人気ドラマ「一流シェフのファミリーレストラン」のジェレミー・アレン・ホワイト、『イエスタデイ』(19)のリリー・ジェームズといった人気俳優たちが名を連ねた。
ダーキン監督は、カルト教団による洗脳とトラウマを描いたデビュー作『マーサ、あるいはマーシー・メイ』で絶賛を浴びた42歳。子どものころからプロレスに夢中で、フォン・エリック・ファミリーの悲劇に衝撃を受けた1人だったという。ダーキン監督は長年とり憑かれていた驚きの実話を、家族の愛情と葛藤のドラマとして再構築。プロレスにまつわる栄光と挫折を掘り下げ、植え付けられた価値観からの解放という今日的なテーマに踏み込んだ、胸の奥深くに刺さる人間ドラマに仕上げた。
このたび解禁された日本版予告編は、エフロン演じる主人公ケビンの「子どものころからずっと、“呪われた家族”と言われていた」というモノローグから始まる。元ヘビー級王者の父フリッツから指導を受け、“史上最強の一家”になるため、トレーニングを行う兄弟たち。ケビンは「家族と一緒にいたい。一緒ならなんでもできる」と家族との絆を口にするが、弟たちは「父さんの厳しさは異常だ」、「もう耐えられない」と静かにつぶやく。それに対して、父は「フォン・エリック家は勝ち続けるのが宿命だ」とプレッシャーをかけ続け、兄弟たちは重圧に押しつぶされていく。そして、悲惨な事故が起きてしまう。衝撃的な物語以外にも、プロレスラー役を演じるために驚異的な肉体改造を行ったエフロンの姿や、元WWE王者のチャボ・ゲレロ・ジュニアが指導を行った迫真のプロレスシーンなど見どころが満載だ。
また、予告編では1970年代を代表するヘヴィメタルバンド、ブルー・オイスター・カルトの「(Don't Fear) The Reaper」とカナダのプログレッシブ・ロックバンド、ラッシュの「Tom Sawyer」が一部使用されている。さらに劇中の映画音楽は、これまで『不都合な理想の夫婦』(19)やバンド名義で『her/世界でひとつの彼女』(13)の音楽を手掛けてきた、アーケイドファイアのリチャード・リード・パリーが担当した。
ポスタービジュアルは、栄光のチャンピオンベルトを掲げるケビンを中心に、アイアンクローのポーズを決めるデビッド(ディキンソン)と物憂げな表情を浮かべるケリー(ホワイト)が横に並び、「人生をかけて闘え」というコピーが添えられている。プロレスに一生を捧げた兄弟たちの栄光と挫折を暗示させるデザインだ。
さらに、場面写真8点も追加で解禁。テレビインタビューに応える兄弟や教会で祈りを捧げるフォン・エリック・ファミリーの姿をはじめ、ケビンとデートするパム(ジェームズ)、バイクにまたがるケリー、アイアンクローを披露するデビッド、音楽好きの末弟マイク(スタンリー・シモンズ)など、1970~80年代のアメリカで彼らが過ごした青春とプロレスの日々を切り取った写真となっている。
『アイアンクロー』は昨年末にアメリカで公開され、現在行われているアカデミー賞レースを傍目に、密かに快進撃を続けている。公開以降、クチコミを中心に広がりを見せ、現在まで好成績をキープ。そんなアメリカの観客の話題をさらう本作をぜひ劇場で見届けてほしい。
文/山崎伸子