オースティン・バトラーにフローレンス・ピュー、レア・セドゥも!『デューン 砂の惑星 PART2』物語のカギを握る新キャラをチェック
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督がフランク・ハーバートの伝説的SF小説の完璧な映像化に挑み、全世界興収4億ドルを突破。第94回アカデミー賞では最多6部門に輝いた『DUNE/デューン 砂の惑星』(21)。その待望の第2章となる『デューン 砂の惑星 PART2』が3月15日(金)に公開を迎える。本作から新たに参戦する超豪華キャスト演じる新キャラクターを、未解禁だった場面写真と共に一挙に紹介していこう。
「その惑星を制するものが全宇宙を制する」と言われる惑星デューンを舞台に、100年間続くアトレイデス家とハルコンネン家の壮絶な戦いを描く「デューン 砂の惑星」。前作でハルコンネン家の策略によって一族を殺されたポール・アトレイデス(ティモシー・シャラメ)。生き残った彼は、運命の女性である砂漠の民チャニ(ゼンデイヤ)と心を通わせながら、全宇宙を巻き込む最終決戦に身を投じていくこととなる。
ハルコンネンが送り込む冷酷な刺客!フェイド・ラウサ(オースティン・バトラー)
最終決戦に備える日々のなかで、大きな力に目覚めようとしていたポールの前に送り込まれたのは、ハルコンネン男爵(ステラン・スカルスガルド)が送り込んだ新たな刺客フェイド・ラウサ。演じるのは、『エルヴィス』(22)でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされたオースティン・バトラー。伝説のロックスターであるエルヴィス・プレスリー役で注目を集めたバトラーは、今作ではその甘いマスクを封印。青白い肌にスキンヘッド、鋭い目つきで冷酷無比なヴィランに変身を遂げた。
前作とヴィルヌーヴ監督の大ファンだというバトラーは、「フェイドのような自由で強いビジョンを持ったキャラクターを演じられることは、僕にとって信じられないほど爽快なことでした。ドゥニが僕に出演してほしいと言ってくれた時はとてもうれしかったです」と振り返る。そして「自分とはまったく違う人物を演じることは、いつでもチャレンジングなことです。生きている世界や育ち方が僕とまったく違う。ある意味では、彼の世界を探究する自由がありました」と語っている。
皇帝のそばで政治を動かす皇女イルーラン(フローレンス・ピュー)
今作では、謎に包まれていた皇帝シャッダム4世(クリストファー・ウォーケン)がついにその姿を現す。アトレイデス一族が全滅した裏には、ハルコンネン家と共謀を図った皇帝の存在があり、そのそばには影で政治を動かす娘のイルーラン姫がいる。この物語のカギを握る役柄を演じるのは、『ミッドサマー』(19)や『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』(19)のフローレンス・ピューだ。
「この映画では、全体的に権力のダイナミズム、つまり人々がどのようにそれを手に入れて維持するかということが描かれています。そしてまちがいなく、イルーランはその渦中にいる」と自身の役柄について語るピュー。「イルーランは常に耳を傾け学んでいます。周囲の状況をとてもよく認識しているのは、そのように訓練されてきたから。だから私も彼女のことをもっと知りたいと思っていますし、観客が彼女からなにを感じるのか興味津々です」と目を輝かせた。
謎の組織のメンバー…その目的は?レディ・フェンリング(レア・セドゥ)
ハルコンネン家や皇帝のそばで常に存在感を示す女性集団「ベネ・ゲセリット」。ポールの母ジェシカ(レベッカ・ファーガソン)も所属していたこの謎めいた集団のメンバーである、レディ・フェンリングも新たに登場。演じているのは『アデル、ブルーは熱い色』(13)から『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(21)など国境を超えて様々な作品で重要な役柄を演じてきたレア・セドゥ。
まだ多くのことが謎に包まれており、その目的などなにも明かされていない「ベネ・ゲセリット」は、“壮大な野望”のために常に歴史の裏で動いてきた。解禁された場面写真には、煌びやかなドレスをまとったレディ・フェンリングの美貌に誘われるかのように顔を近付けるフェイドの姿が。はたして彼女の目的とはいったい何なのか…。
その全貌が明らかになる瞬間が刻一刻と近付いている本作。全編IMAX撮影で展開する、2時間46分の極上の映像体験の果てに、我々はどんな運命を目撃することになるのか。心して公開を待とう。
文/久保田 和馬