「孤狼の血」の柚月裕子原作の警察ミステリー『朽ちないサクラ』杉咲花主演で映画化決定

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「孤狼の血」の柚月裕子原作の警察ミステリー『朽ちないサクラ』杉咲花主演で映画化決定

「孤狼の血」、「佐方貞人」、「合理的にあり得ない」など数々のシリーズが映像化されている、大藪春彦賞作家の柚月裕子による同名小説を、杉咲花主演で実写映画化する『朽ちないサクラ』が6月21日(金)より劇場公開されることが決定。このたび作品情報に加え、ティザービジュアル、コメントが解禁された。

原作は「サクラ」シリーズのはじまりとなる「朽ちないサクラ」。県警の広報職員で、本来は捜査する立場にないヒロインが、親友の変死事件の謎を独自に調査し、事件の真相と、次第に浮かび上がる“公安警察“の存在に迫っていく異色の警察小説。発行部数は続編の「月下のサクラ」と合わせて累計27万部を刊行する人気シリーズとなる。

主人公となる26歳の県警広報職員、森口泉役を演じるのは、若手随一の演技派として絶大な信頼を集める杉咲。『市子』(23)、『52ヘルツのクジラたち』(3月1日公開)、『片思い世界』(2025年公開)と、映画での主演が続く実力派俳優だ。単独主演となる本作では、“事務職のお嬢ちゃん”が自責と葛藤を繰り返しながら、強さを手に入れていく姿を繊細な演技で体現し、観客の目をくぎ付けにする。杉咲は「この物語は、1人の人物の失敗から始まります。いつの日か失敗してしまったことのある誰かにも、他者の失敗を許してあげられない誰かにも、この映画が届いてほしいです」とコメントしている。

メガホンをとる原廣利は、『帰ってきた あぶない刑事』(5月24日公開)の監督に抜擢された注目株。WOWOWのドラマ「ウツボラ」や、撮影監督も務めた「日本ボロ宿紀行」など多くのドラマ作品を演出し、長編映画を監督するのは本作が第2作目となる。警察✕ミステリー✕サスペンスという王道のエンターテインメントに、洗練されたノワールの味つけを施し、主人公が己の正義感に目覚めていく成長譚に仕上げている。

原作の舞台は架空の土地だが、映画では愛知県に設定し、2023年3月~4月に蒲郡市を中心に県内でオールロケを行った。本編で咲き誇っている美しい桜はすべて本物。泉が桜吹雪のなかである決意を固め、前を向くラストシーンのカタルシスと映像美が、ジャンル映画の枠を打ち破る。

今回作品情報とともに、ティザービジュアルも解禁。ビジュアルは、本作の重要なシーンが撮影された川に、真っ赤なワンピースを着た杉咲花演じる泉が素足のまま凛と佇み、背景にはタイトルにもある「サクラ」が満開に美しく咲き誇っている。そしてその様子が水面に静かに映り込み、主人公の美しさや儚さに加え、内に秘めた強さを合わせ持つ姿を印象的に表現したビジュアルとなった。


満開を迎えた本物の桜と、晴天が広がる奇跡的なシチュエーションが重なるなかで撮影が行われた本作。人気小説をもとに世の不条理と巨大な闇に立ち向かい、成長していく泉の姿をぜひその目に焼き付けてほしい。

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