言葉が被ったあとの2人に胸キュン必至…!『同感〜時が交差する初恋〜』メイキング映像も到着
韓国エンタメ界を牽引する若手演技派のヨ・ジングと、注目の次世代俳優チョ・イヒョンのダブル主演映画『同感~時が交差する初恋~』(公開中)。本作より韓国の可愛すぎる文化が垣間見える静電気にまつわる胸キュンシーンの本編映像と、主演の2人と共演のナ・イヌ、キム・へユン、ソ・ウニョン監督のインタビュー&メイキング映像を織り交ぜた特別映像が到着した。
1999年に生きる男子大学生ヨン(ジング)と、2022年に同じ大学に通う女子大生ムニ(イヒョン)。1台の古い無線機を通して偶然交信したことから2人の奇妙な交流が始まる。異なる時代を生きる2人は次第に心を通わせていくが、はたして時を超えた出会いはどのような結末を迎えるのか?初恋のピュアなときめきと甘酸っぱさが感じられる、奇跡のようなラブストーリーに仕上がっている。
原作は韓国ラブ・ストーリー映画の金字塔『リメンバー・ミー(2000)』(01)。いまや韓国を代表する俳優となっているキム・ハヌル、ユ・ジテの主演作で、ハヌルは同作で第21回青龍映画賞の主演女優賞を、ジテも主演男優賞を、見事にW受賞した。日本でも2001年に吹石一恵、斎藤工W主演で『時の香り~リメンバー・ミー~』(01)のタイトルで映画化されており、国を越えて愛されている。そんな本作がキャラクターの時代設定を入れ替え、いまをときめくキャストで20年以上の歳月を経て生まれ変わった。監督、脚本は『告白』(20)で知られる新進気鋭の女性監督ソ・ウニョン。
このたび解禁された本編映像では、韓国大学機械工学科の先輩ヨンがサークルを探し中の後輩ハンソル(へユン)に頼まれ、学内を案内してもらっているシーンだ。HAM(=アマチュア無線)に興味を持っていたハンソルがアマチュア無線サークルの前で足を止め、部室に入ろうとドアノブを触るが鍵がかかっており開かない。残念な様子のハンソルにヨンもなんとか入れないかとドアノブを触った瞬間、ビリっと静電気が。思わず2人で「静電気」と同時につぶやく。互いの顔を見つめ合う2人だったが、気まずさを隠すようにハンソルはヨンの頬をつねり「チッチッポン」と言うと、ヨンはなにかに気がついたかのように続けて「ポンッチッチ」と話す。
実は韓国では相手と同じ言葉を同時に言った時に「チッチッポン」と言いながら相手の頬をギュッと指でつまむ言葉遊びがある。つままれた方は「ポンチッチ」と返さないと頬を放してもらえないというルールがある(※地方差や諸説あり)。日本でも同じニュアンスを持つ表現で、1970年代〜1980年代に流行った言葉「ハッピーアイスクリーム」がある。2人が同時に同じ言葉を口にした時、お互いに「ハッピーアイスクリーム!」と言い合う言葉遊びがあった。相手と声だけでなく同じ言葉を発した時、被ってしまったことで恥ずかしさやなんとも言えない気まずさが生まれてしまうが、それを一瞬で雰囲気を変える魔法の言葉でもある。
そんな言葉遊びをしながらお互い笑い合い、距離が近くなったヨンとハンソル。2人の関係はどうなっていくのか?可愛らしい韓国の文化から垣間見える胸キュンシーンとなった。
また、もう1本の特別映像では、ジング、イヒョン、共演のイヌ、へユン、ウニョン監督の貴重なインタビューにやメイキング映像を交え、本作の“同感”ポイントを<時代背景><いまをときめくキャスト勢><胸キュン必至のシナジー>という3つに分けて紹介する特別映像になっている。
そのなかで、本作についてジングは「人生に寄り添う作品となるはず」と自信をのぞかせ、イヒョンは「心温まる体験をしてほしい」と表現。イヌは「ピュアだった自分を思いだして」、監督は「癒しと励ましが本作の軸だと思います。ラブロマンス、そして若者たちの成長物語です」とアピール。ほかにも、時代ごとの監督のこだわったポイントなど興味深い内容が満載の映像となっている。
時代を超えた彼らの初恋は、どのように絡み合いどんな未来につながるのか、ぜひスクリーンで確かめてほしい。
文/山崎伸子