藤本タツキの『ルックバック』が劇場アニメ化!「一人のオタクとしてこの作品を映像で観るのが楽しみです」
コミック配信サイト「ジャンプ+」にて2021年7月に発表され、初日で閲覧数250万以上を記録した藤本タツキの「ルックバック」が、劇場アニメーションとして6月28日(金)より全国劇場にて公開されることが決定。あわせて、ティザービジュアルと特報映像が解禁され、原作の藤本からコメントが到着した。
本作は、「ファイアパンチ」、「チェンソーマン」といった話題作を手掛け、2024年は劇場版アニメ『チェンソーマン レゼ篇』の公開も控える漫画家、藤本渾身の作品。2021年に公開されると、ひたむきに漫画を作り続ける藤野と京本という2人の少女の姿をみずみずしく描きながらも、やがて起きる2人の運命を分ける出来事を強烈なリアル感を持った筆致で描きだし、著名なクリエイターたちをはじめ、多くの漫画ファンの注目を集めた。本作のアニメ化にあたり、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』(09)、『借りぐらしのアリエッティ』(10)、『風立ちぬ』(13)など、数多くの劇場作品に主要スタッフとして携わってきた押山清高が監督、脚本、キャラクターデザインを務めることが決定している。
劇場アニメ化の発表に伴い、主人公の藤野が漫画を描いている背中を映したティザービジュアルと特報もあわせて公開。「―――描き続ける。」というキャッチコピーの通り、ただひたすら描き続ける藤野の後ろ姿を映しだす映像に仕上がった。
今回の劇場アニメ化にあたり、藤本は「自分の中にある消化できなかったものを、無理やり消化する為にできた作品です。描いて消化できたかというと、できたのかできなかったのかはわからないですがこの作品を映像化するにあたり、たくさんの人が関わってくれたことには感謝しかありません。押山監督はアニメオタクなら知らない人がいないバケモノアニメーターなので、一人のオタクとしてこの作品を映像で観るのが楽しみです」と熱いコメントを寄せている。
数々の話題作を生みだしてきた藤本渾身の一作。アニメーションならではの演出で描かれる『ルックバック』に期待は膨らむばかりだ。
文/サンクレイオ翼