元サッカー日本代表の坪井慶介が浦和に凱旋!『ネクスト・ゴール・ウィンズ』は「共感できる部分がたくさんある」
『ジョジョ・ラビット』(19) や「マイティ・ソー」シリーズのタイカ・ワイティティ監督がサーチライト・ピクチャーズとタッグを組み、かつてドキュメンタリー映画にもなった奇跡の実話を映画化した『ネクスト・ゴール・ウィンズ』(公開中)。本作の公開記念トークショーが25日、埼玉県のユナイテッド・シネマ浦和にて開催。元サッカー日本代表の坪井慶介が登壇した。
マイケル・ファスベンダーが主演を務めた本作。2001年に行われたワールドカップ予選で0対31という大敗を喫して以来、1ゴールも決められていない米領サモアチーム。次のワールドカップ予選が迫るなか、破天荒な性格でアメリカを追われたトーマス・ロンゲンがコーチに就任。チームの立て直しを図り、選手たちと共に奇跡の1勝を挙げるために奮闘していく。
2002年から2015年にかけて13年間所属していた浦和レッドダイヤモンズ(以下浦和レッズ)のホームグラウンドに帰ってきた坪井。この日の会場は坪井直々の希望だったそうで、さっそく“浦和愛”を全開にした坪井は「浦和はすごく長く過ごした場所なので、来ると安心します」と笑顔で挨拶。会場に集まったファンから温かな拍手と声援を浴びた。
“世界最弱”のレッテルを貼られ、大きな挫折を味わうことになる米領サモアチームを描く本作について、「サッカーに関係した人間として共感できる部分がたくさんある」と語る坪井は、自身のサッカーキャリアを振り返りながら、代表入りを果たすまでの苦労と劇中の選手たちの奮闘を重ねながら映画に熱中していたことを告白。
「サッカーをあまり知らない人でも心が揺さぶられ、感動するシーンがいっぱいあります。楽しんでもらえる作品だと思います!」と力いっぱいアピール。そして「諦めずに続けていくこと」が、サッカーに限らず物事に向かっていくうえで一番大事なことだという本作の力強いメッセージも代弁した。
イベントの終盤には来場者へのサプライズとしてプレゼント抽選会も実施。長年のレッズファンや未来あるサッカー少年たちに、坪井のサイン入りサッカーボールやサッカースカーフなどの映画オリジナルグッズが贈られ、大盛況のなかイベントは幕を閉じた。
文/久保田 和馬