キム・ナムジュ、ASTROのチャウヌとの相性は「110点」6年ぶりの復帰作「ワンダフルワールド」の会見に登壇
韓国俳優のキム・ナムジュ、ASTROのチャウヌが出演する新韓国ドラマ「ワンダフルワールド」が、3月1日よりディズニープラスの「スター」で独占配信となった。2月29日にオンライン会見が開催され、キム・ナムジュ、チャウヌ、キム・ガンウ、イム・セミ、イ・スンヨン監督が登壇した。
「ワンダフルワールド」は、愛する息子を殺され人生が一変した女、ウン・スヒョン(キム・ナムジュ)と、憎しみに囚われた孤独な青年クォン・ソンニュル(チャウヌ)が出会い、同じ傷を抱える2人の距離が近づくほど運命が狂い始めるという禁断のヒューマン・サスペンス。
ナムジュは、大ヒットした韓国ドラマ「ミスティ」以来、6年ぶりのドラマ出演作となり「ドラマは6年ぶり、MBC TVのドラマには13年ぶりに戻ってきました。とても緊張しましたが、ドラマのプロセス自体はとても楽しくて、キャストやスタッフのみなさんといい仕事ができたと思っています」と手応えを述べた。
いまや二児の母親となったナムジュ。本作について「自分の心が動いた作品を選びました。私はすべての瞬間、ベストを尽くして生きるほうですが、この6年間、母として生活して、子どもたちも成長したので、私も仕事を再開したほうがいいかなと思った時に、こういう心を強く惹かれる作品のオファーをいただき、この役をほかの俳優が演じたらきっと後悔するかなと思って、お引き受けしました」とコメント。
演じたスヒョン役については「強い母性愛を持っていて、ジェットコースターみたいな人生を生きる人物です。強烈で緊張感のあるストーリーですが、無念にも子どもを亡くした世の母親の気持ちを代弁したいと思って、この作品を選びました」と語った。
主演ドラマ「ワンダフルデイズ」に続いて、またMBCのドラマに出演したチャウヌは「図らずも、立て続けにMBC作品に出演させてもらいました。今回は脚本を読んだとき、ソンニュルがもっている痛みや傷と、それを克服する過程を上手く表現したいと思いました」と役への意欲を口にした。
チャウヌは、ナムジュとの相性を問われると「100点満点だと思います」と答え「最初は、ちょっと冷たそうなイメージがありましたが、その日の撮影が終わってから会食をした時、サバサバと気さくに接してくださいました。2人のシーンは楽しく撮らせていただき、悩んでるところでは意見もいただきました。キムさんとの仕事は楽しかったです」と笑顔を見せた。
これを受けてナムジュは、チャウヌとの相性について「私は110点です」と答えると、ハニカミ笑顔を見せたチャウヌ。ナムジュは「彼と共演できて光栄だと思いましたし、私にとってもいいチャンスでした。彼は柔軟で開かれた心を持っている人格者です。いろいろ相談をしながらやれたので、いい結果しか出ないと思いました。最初は“星からきた王子様”のようなイメージでしたが、日が経つにつれ、かわいい弟のような感じになり、楽しく撮影しました」と、チャウヌとの共演を喜んでいた。
また、イム・セミはナムジュとの共演について「先輩と共演できて光栄でした。最初から最後まで先輩から目を離したくなかったです。現場でもカッコ良くて、演じている時も本気で私と向き合ってくださったし、先輩として私を守ってくれました。すごく気配りのある方で、演じるうえでの集中力もすごかったです」と称えると、ナムジュ演じるスヒョンの夫役を演じたキム・ガンウも、ナムジュについて「最初の撮影日から、『好きにやってください』と壁を取っ払ってくれました」と感謝した。
さらにチャウヌは、ナムジュについて「おもしろいエピソードがあります」と切り出し「野外での撮影で、通行人のなかに先輩(ナムジュ)のファンの方がいらして。カメラに映り込んでしまうとまずいのですが、そしたら先輩が『ご覧になるならここで観てください』と席を設けてくださったんです。後輩として、ああいうふるまいはカッコいいなと思いました」と言うと、ナムジュは「その方が視野に入り、気にはなりましたが、撮影に協力してくださる町の方なのでありがたいなと思ったんです。でも、私は頭のなかが真っ白になりました」と会場を笑わせた。
また、タイトル「ワンダフルワールド」についてイ・スンヨン監督は「この物語の背景は悲劇ですが、夜空が漆黒なほど、キャラクターが輝いて見えるんです。登場人物たちはあまりにも美しいし、そこで紡ぎだされる関係も美しい。最後までご覧いただくと悲劇ではなく、美しい物語だと感じていただけると思います」と力強く語った。
いよいよ配信となった「ワンダフルワールド」(全14話/毎週金・土曜日2話ずつ配信)。人気と実力を兼ね備えたキャストとスタッフ陣が放つ“ワンダフル”なストーリーをぜひ堪能して。
文/山崎伸子