【第96回アカデミー賞】助演男優賞は『オッペンハイマー』のロバート・ダウニー・Jr.が初受賞!愛妻に感謝
現地時間3月10日(日本時間3月11日)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催中の第96回アカデミー賞授賞式。助演男優賞に輝いたのは、『オッペンハイマー』(3月29日公開)のロバート・ダウニー・Jr.で、3度目のノミネートにして念願のオスカーを初受賞した。
ピューリッツァー賞受賞小説を原作に、第二次世界大戦下、世界の運命を握った天才科学者オッペンハイマー(キリアン・マーフィー)の栄光と没落の生涯を描く本作。ダウニー・Jr.が演じたルイス・ストローズは、オッペンハイマーをプリンストン高等学術研究所の所長に抜擢し、原子力委員会にも迎え入れるも、やがて水爆実験を巡り、オッペンハイマーと対立を深めていく。本作は第96回アカデミー賞で作品賞、監督賞、主演男優賞、助演男優賞、助演女優賞、脚色賞、撮影賞、編集賞など最多13部門にノミネートされている。
初のオスカー像を手にしたダウニー・Jr.は両手を挙げてピースサインをしたあとで「ありがとうございます!」と喜びを語り「私の妻、スーザン・ダウニーが私を見つけてくれました。ま、ちょっと皮肉を込めて言うと、私にはこの仕事が必要でした」と薬物問題が取り沙汰された過去を自虐的に語りつつ、愛妻に感謝した。
また、『オッペンハイマー』について「監督のクリス(クリストファー・ノーラン)はもちろん、本作は、キリアン・マーフィー、エミリー・ブラント、マット・デイモンなどすばらしいキャストで固めてくれました。本当にいい経験ができましたし、とても意味のある作品に出演できたと思います」と心から感謝したあと、おちゃめに付け足したように、エージェントやスタイリストの名前を挙げてお礼を述べた。
すでに、第81回ゴールデン・グローブ賞や、第77回英国アカデミー賞(BAFTA)など多数の映画賞で助演男優賞を受賞してきたダウニー・Jr.。見事、アカデミー賞にも輝いた本作は、新たな代表作の1本となりそうだ。
文/山崎伸子