宮野真守、広瀬すず&菅田将暉から刺激!「本当にステキだった」
岩井俊二によるテレビドラマを新房昭之が総監督を務めてアニメ映画化した『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』の公開記念舞台挨拶が8月19日にTOHOシネマズ六本木ヒルズで開催され、広瀬すず、菅田将暉、宮野真守、原作の岩井俊二、主題歌を担当したDAOKOが登壇。宮野が、広瀬と菅田の声優業について「本当にステキだった」と絶賛した。
本作は、転校することになった少女・なずなを救おうと、何度も夏の一日を繰り返す少年・典道の奮闘をつづる青春物語。8月18日より公開となり、初日動員13.3万人、興行収入1.7億円を突破する大ヒットスタートを切った。
24年前のドラマ放映時には“伝説のヒロイン”と言われたなずなの声を演じた広瀬は、プレッシャーも「あった」と告白。「みずみずしいなかに、ちょっと色っぽさのあるヒロイン。(ドラマのなずなを)壊しちゃいけないなという思いもあるし、アニメだからこそ見れるなずなもいる。そんなに技術があるわけではないので、すごく難しかった」と苦労を吐露した。
声優初挑戦となった菅田も「全部難しかったです」と打ち明けた。「なるべく当時の自分を思い出しながらやりました」と中学生時代を思い起こしながら演じたそうだが、「小・中学校が一緒だった地元の友だちから『観に行ったよ』とメールをもらった。『将暉のあの頃を思い出した』と言っていた」と友人からうれしい言葉をもらったことを明かしていた。
声優界のトップランナーである宮野は、そんな二人について「本当にステキだった」と絶賛。「この作品のみずみずしさって、出そうと思って出せるものではない。二人に備わっている持ち物が画面のなかで輝いていた。普段のアニメーションの空気感ともまた違った作品の質感がある」と広瀬と菅田だからこそできる演技だったと語り、「一緒に演じることができて、僕も新たにお二人から引き出してもらった」と大いに刺激を受けた様子だった。
また原作の岩井は「24年前からやってきた気分」とにっこり。「自分の人生でも不思議な体験。ドラマと重なる部分もあり、新しいアイディアで作り変えられたところもある。いち観客として楽しんだ」と感想を語ると、広瀬もうれしそうに笑顔を弾けさせていた。【取材・文/成田おり枝】