『変な家』が“2強”を撃破しNo. 1スタート!ウェブメディア&YouTubeから春休み興行のダークホースに

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『変な家』が“2強”を撃破しNo. 1スタート!ウェブメディア&YouTubeから春休み興行のダークホースに

3月15日から3月17日までの全国映画動員ランキングが発表。いよいよ本格的に始まる春休み興行を目前に、洋画・邦画の注目タイトルが続々と公開を迎えたこの週末はまさに大激戦。それらを迎え撃つ『映画ドラえもん のび太の地球交響楽』(公開中)と『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』(公開中)の“2強”を封じ込め、なんと『変な家』(公開中)が初登場でNo. 1に輝いた。

『変な家』がオープニング興収5億円に迫る大ヒットスタート!

オカルト専門のユーチューバーが、不可解な間取りの謎を解明していくのだが…
オカルト専門のユーチューバーが、不可解な間取りの謎を解明していくのだが…[c]2024「変な家」製作委員会

『変な家』の初日から3日間の観客動員は34万4000人、興行収入は4億7400万円。これは今年公開された実写の日本映画最高のオープニングを記録した『ゴールデンカムイ』(公開中)の初日から3日間の動員(35万6000人)に迫る好発進。一気に春休み興行のダークホースに名乗りを挙げたといっても過言ではないだろう。

「リーガルハイ」などの人気ドラマを手掛けてきた石川淳一監督がメガホンをとり、間宮祥太朗と佐藤二朗がダブル主演を務めた本作は、謎のクリエイター雨穴のウェブメディア記事とYouTube動画を入り口に、その続編として発表された小説を原作としている。そのウェブメディア記事はちょうど、『事故物件 恐い間取り』(20)がヒットしていた頃に発表されたもので、いわば“不動産ミステリー”という新たなジャンルのはしりともいえよう。

“不動産ミステリー”という新ジャンルを確立!
“不動産ミステリー”という新ジャンルを確立![c]2024「変な家」製作委員会

それでも2強を破るスタートを飾ったことは意外中の意外。この1年間で初登場No. 1を飾った実写日本映画は、人気漫画を原作とした『ゴールデンカムイ』と『ミステリという勿れ』(こちらにはテレビドラマの劇場版という強みもある)、国民的シリーズである『ゴジラ-1.0』(公開中)、そして『わたしの幸せな結婚』と今回の『変な家』の5作品のみ。小説を原作としつつ、コミカライズされ、朗読劇も作られるというメディアミックスの広さという観点から見れば、『わたしの幸せな結婚』と『変な家』は作品のタイプも客層もまるで異なるが通じている。

アニメ作品が圧倒的に強いいまの時代で実写作品が輝くために必要なものは、やはり“作品・コンテンツの知名度”だということが、今回の結果で改めて証明されたようにも思える。あとはこの初動のインパクトをどこまで、かつどうやって持続させられるのかどうか。ウェブメディア記事から始まったというイレギュラーな根っこを持つこのダークホースの登場は、日本映画の持続可能性を考えるうえでなかなか興味深いものがある。

『映画ドラえもん のび太の地球交響楽』は2位をキープ!
『映画ドラえもん のび太の地球交響楽』は2位をキープ![c]藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2024

一方、公開3週目を迎えた『映画ドラえもん のび太の地球交響楽』は、前週と同じく2位をキープ。週末3日間の成績は動員28万8000人、興収3億5300万円と、どちらも前週比70%を保っており、累計成績では動員141万人、興収17億円を突破した。

また、公開5週目で3位となった『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』は週末3日間で動員24万5000人、興収3億6300万円と、興収では『映画ドラえもん』を上回ることに成功。累計成績では動員491万人、興収70億円を突破。3月23日(土)からは入場者プレゼント第3弾「烏野×音駒 メモリアルブック」の配布が決定しており、次週末での首位奪還を虎視眈々と狙っている。

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