『変な家』が“2強”を撃破しNo. 1スタート!ウェブメディア&YouTubeから春休み興行のダークホースに
『デューン2』『恋わずらいのエリー』など新作3本もランクイン
今週は他にも3本の新作がランクイン。5位に初登場を果たしたのは、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督がフランク・ハーバートの壮大なSF小説を映画化した第2弾『デューン 砂の惑星PART2』(公開中)だ。
日本よりもひと足先に公開を迎えたアメリカなど72の国と地域では、前作『DUNE/デューン 砂の惑星』を大きく上回るスタートを飾り、批評面でも大成功を収めている同作。日本でも公開初日から3日間で興収1億9698万円。先週末に3日間限定で行われた先行上映の成績も加味すると動員13万7838人、興収2億4919万円と、前作対比120%のスタートを飾っている。
全編IMAX撮影が敢行された映像絵巻として大きな注目を集めている同作は、世界各国で総興収に占めるIMAX興収の割合が極めて大きい。それは日本国内でも同様で、海外メディア「Deadline」の報道によれば日本のオープニング週末興収の45%をIMAXでの上映が占めているとのこと。今週のランキング上位3作品が互いにしのぎを削るなか、『デューン2』のライバルは最終興収7億6500万円を記録した前作であり、そこに立ちはだかる壁は同じIMAX上映での期待値が高いアカデミー賞受賞作『オッペンハイマー』(3月29日公開)ということになるだろう。
同じく初登場作品では、コミックスの累計発行部数210万部を超えた藤ももの同名漫画を宮世琉弥と原菜乃華のダブル主演で実写映画化した『恋わずらいのエリー』(公開中)が6位に、「怪盗グルー」シリーズで知られるイルミネーション・スタジオの最新作『FLY!/フライ!』(公開中)が7位にランクインしている。
そして先日発表された第96回アカデミー賞で、日本映画初の視覚効果賞を受賞する快挙を成し遂げた『ゴジラ-1.0』がランキング圏外から一気に4位に浮上。累計成績では動員420万人、興収64億円を突破。また、同じく長編アニメーション映画賞に輝いた『君たちはどう生きるか』(公開中)も8位に急浮上を果たし、こちらは累計成績で動員612万人、興収90億円を突破した。
以下は、1~10位までのランキング(3月15日〜3月17日)
1位『変な家』
2位『映画ドラえもん のび太の地球交響楽』
3位『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』
4位『ゴジラ-1.0』
5位『デューン 砂の惑星PART2』
6位『恋わずらいのエリー』
7位『FLY!/フライ!』
8位『君たちはどう生きるか』
9位『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』
10位『マッチング』
今週末は川村元気の同名小説を佐藤健、長澤まさみ、森七菜の共演で映画化した『四月になれば彼女は』(3月22日公開)、浅野いにおの人気漫画をアニメーション映画化した2部作の前章『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章』(3月22日公開)などが公開を控えている。
文/久保田 和馬