若葉竜也、主演映画『ペナルティループ』公開初日にまさかのネガティブ発言!その真意とは?
何度も復讐できるプログラムに取り込まれ、恋人の仇をとり続ける男を主人公にしたタイムループサスペンス『ペナルティループ』の初日舞台挨拶が3月22日に都内で実施され、主演の若葉竜也と荒木伸二監督が登壇した。
「仇討ち」という古典的なテーマを斬新なアイデアに落とし込んだ本作。最愛の恋人の唯(山下リオ)を素性不明の男・溝口(伊勢谷友介)に殺された岩森(若葉)は、自らの手で犯人に復讐することを決意。綿密な計画を立て、完璧に復讐を実行したはずだったが、翌朝目覚めると、時間が昨日に戻っていることに気づく…という物語が描かれる。
本作は、4月に開催される世界三大ファンタスティック映画祭であるブリュッセル・ファンタスティック国際映画祭のインターナショナル・コンペティション部門での上映が決定した。これに若葉は「海外で色々な賞を獲ったら、シネコンでも上映されるようになってお客さんも来ると思う。そもそもこの映画、初動は入らないと思います。だって変ですよ、この映画」と主演作をネガティブにPR。ただそれは、口コミで広がった主演作『街の上で』の経験があるからだったようで「漢方薬のようにジワジワと広がる。僕もそういう映画の方が好き。『街の上で』もそうでした。今は数か月上映してサブスクに売られるような時代ですが、映画館での感動を僕は信じているので」と真意を説明していた。
若葉にとっては『街の上で』に続く2作目の主演映画。「『街の上で』の次にどんな作品の主演をやろうか?というのが自分の中でテーマとしてあったけれど、作家性の強いモノだったり、過激な濡れ場のある映画賞を獲りそうなものだったり、自分がやりそうなものを排除していく中で『ペナルティループ』が来て、これだったらどこかに連れて行ってくれると思った」と思い入れたっぷり。完成作を観て「自分のフィルモグラフィーの大きな分岐点になると思った」と手応え十分だった。
一方、若葉の大ファンでラブコールを送った荒木監督は、初対面時の若葉の印象を聞かれると「真っ白で丸っこくて可愛らしい人。顔も白かったし、ウサギちゃんみたいな人が来たなと思った。普段はこんな感じなのかと」と言い、これに若葉は「ウサギちゃんみたいな30過ぎって普通います?いないでしょ!?」と恥ずかしがっていた。
取材・文:石井隼人