スターのシャイな一面を切り取るロマンティックな本編チラ見せ『プリシラ』コラボTシャツも発売

エルヴィス・プレスリーと恋に落ちた14歳の少女、プリシラの物語を繊細に美しく描く映画『プリシラ』(4月12日公開)。このたび、本作よりロマンティックな本編シーンが解禁。さらに、“ノマドな古着屋”Weberと本作のコラボレーションTシャツの販売が決定した。

昨年のベネチア国際映画祭にてケイリー・スピーニーが最優秀女優賞を受賞した本作。『ロスト・イン・トランスレーション』(03)のソフィア・コッポラ監督がメガホンをとっている。主人公のプリシラ(スピーニー)と運命的に出会うプレスリーを演じたのは、「この役にぴったりだった」とコッポラも絶賛するジェイコブ・エロルディ。シャネルやヴァレンティノが彩る甘美なシンデレラストーリーであると同時に、コッポラがこれまで描き続けてきた人間の孤独や疎外感といったビターなエッセンスが、緻密かつ繊細に描かれた作品に仕上がっている。

今回、プレスリーが、ぎこちなくプリシラにアプローチしていくロマンティックな本編シーンが解禁。自分のパーティにきたプリシラを、プレスリーが誘いベランダへ。遠慮がちに「ところで最近の女子はなにを聴いているの？」とプリシラに話しかける場面から映像は始まる。「ボビー・ダーリン」と答えるプリシラに、ついプレスリーは「マジか？」と反応。「フェビアン」そして「あなた」と聞いた途端、ホッとした表情で「よかった」、「もう忘れられたかと」とプレスリーは答える。さらにプレスリーは「君の好きな曲は？」、「当てようか？」とチャーミングにハニカミながらプリシラに話しかけていく。スーパースターを前に臆することない14歳のプリシラと、意外にもシャイなプレスリーという、2人の意外な一面が垣間見える映像となっている。

さらに、Weberと『プリシラ』のコラボレーションTシャツの販売も決定。Aデザインはスーパースターとの運命的な「出会い」「結婚」「別れ」を美しく描き出した作品にちなんで、象徴的な情景シーンを組み合わせ、フロントに配置したもの。一歩のBデザインは、シンプルで繊細なロゴをバックに大胆にプリントしたものだ。本作のストーリーの基になった、1985年出版の回想録「私のエルヴィス"Elvis and Me"」にちなんで、フロントには"Priscilla and King"という回想録と対となるワードが配置されている。また、カラーはピンク、白、黒の3色で展開予定だ。

エロルディに対してコッポラ監督は「天性のカリスマを備えているし、エルヴィスの外見だけでなく、プリシラが知る感情的な側面も体現しようと取り組んでいた」と語っている。華やかさと、内なる葛藤や繊細さをともに体現したエロルディの演技をぜひ劇場で体感してほしい。

文/鈴木レイヤ