怪獣造形界のレジェンドが“構想50年”の物語を映画化!特撮ファンタジー『カミノフデ ~怪獣たちのいる島~』公開決定

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怪獣造形界のレジェンドが“構想50年”の物語を映画化!特撮ファンタジー『カミノフデ ~怪獣たちのいる島~』公開決定

「ゴジラ」シリーズや『大怪獣ガメラ』(65)、「仮面ライダー」シリーズなどの造形を手掛け、怪獣造形の礎を築いたと言われている美術造形家、村瀬継蔵が原作と総監督を手がける映画『カミノフデ ~怪獣たちのいる島~』が7月26日(金)から全国公開されることが決定。あわせてメインビジュアルが解禁された。

【写真を見る】子役出身の鈴木梨央が主人公の少女を演じる
【写真を見る】子役出身の鈴木梨央が主人公の少女を演じる[c]2024 映画「カミノフデ」製作委員会

本作は、1970年代に香港、ショウブラザーズに依頼され書き留めていたプロットを基にした特撮ファンタジー映画。著名な特殊美術造形家を祖父に持つ主人公の朱莉(鈴木梨央)が、祖父の作ろうとしていた幻の映画の存在を知ったことから、不思議な現象に巻き込まれていくさまを描いていく。

スタッフには村瀬の構想50年の夢を叶えるために日本を代表する特撮クリエイターたちが集結。村瀬と同時代を生き、「ゴジラ」シリーズに関わりつつ、さらに「仮面ライダー」シリーズや『蒲田行進曲』(82)などの作品でデザイナーを務めたのち、惜しくも昨年亡くなった高橋章がオリジナルコンセプトデザインで参加。またゴジラシリーズの怪獣デザインを担当したことで知られる西川伸司をはじめ、“雲の神様”と呼ばれる背景絵師の島倉二千六、特撮ではロスガトスワークスの佐藤大介も参加するなど、特撮ファンにはお馴染みの面々が強力にバックアップ。着ぐるみとミニチュアによるアナログ特撮の技法を用いつつも最新のエフェクト効果や合成技術も投入してCGとはまた異なる味わいを持つ映像を作り上げた。

本作には、5歳の頃より子役として活躍し、大河ドラマ「八重の桜」や連続テレビ小説「あさが来た」ではどちらも主人公の幼少期を演じて話題となった鈴木梨央をはじめ、米津玄師「パプリカ」の歌唱でお馴染みのFoorinのメンバーとして活躍後、「ドラえもん」のコラボCMでスネ夫役を演じたことでも話題の楢原嵩琉が出演。さらに釈由美子、斎藤工、佐野史郎、映画監督の樋口真嗣など、特撮映画ではおなじみの顔ぶれが揃って出演。またDREAMS COME TRUEが本作のために書き下ろした新曲「Kaiju」を主題歌として提供している。

今回解禁されたメインビジュアルには、ヤマタノオロチをはじめとし、村瀬がいままで作ってきた懐かしい怪獣たちをモチーフにした新怪獣たちが活き活きとした筆致で描かれている。また主人公が迷い込む無人島にはマタンゴをイメージさせる巨大キノコに囲まれた不気味な建物が幻想的に現れており、この“怪獣たちのいる島”で、どんなストーリーが展開されるのか興味が尽きない。


日本映画界を長きにわたって牽引してきたレジェンドクリエイターが、初となる総監督作品で見せてくれる映像に要注目だ!

文/スズキヒロシ

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