「ロード・オブ・ザ・リング」新作実写映画が正式に始動!ゴラムにフォーカスを当て、2026年公開へ

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「ロード・オブ・ザ・リング」新作実写映画が正式に始動!ゴラムにフォーカスを当て、2026年公開へ

J.R.R.トールキンのファンタジー小説「指輪物語」を原作とした「ロード・オブ・ザ・リング(以下LOTR)」の新作実写映画が製作されることが決定。現地時間5月9日に行われたワーナー・ブラザース・ディスカバリーの投資家向け決算報告のなかで発表されたと、全米の複数メディアが報じている。

3部作で全世界興収28億ドルを突破したピーター・ジャクソン監督の「ロード・オブ・ザ・リング」
3部作で全世界興収28億ドルを突破したピーター・ジャクソン監督の「ロード・オブ・ザ・リング」[c]Everett Collection/AFLO

1950年代に出版されて以来、映像化が熱望されてきた「指輪物語」は、1978年にラルフ・バクシ監督がアニメーション映画化した後、2001年にピーター・ジャクソン監督が3部作として初めて実写映画化。シリーズ累計で全世界興収28億ドルを超えるヒットを記録し、アカデミー賞では3作合計で30部門にノミネートされ17部門を受賞。第3作『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』(03)は、アカデミー賞史上最多タイとなる11部門に輝くなど大成功を収めた。

その後ジャクソン監督の手によって、前日譚である「ホビットの冒険」も3部作で映画化。また近年では「指輪物語」の追補編を下敷きにしたAmazonオリジナルシリーズ「ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪」が製作され大好評。全5シーズンでの展開が予定されている。そして神山健治監督のメガホンのもと、「ホビットの冒険」の200年前の出来事を描くアニメーション映画『The Lord of the RIngs: The War of the Rohirrim』が今年の12月13日(金)に北米公開を控えている。

【写真を見る】完璧な3部作の完結から20年…ドラマシリーズ、アニメ映画、そして実写映画と「LOTR」ブームが再燃
【写真を見る】完璧な3部作の完結から20年…ドラマシリーズ、アニメ映画、そして実写映画と「LOTR」ブームが再燃[c]Everett Collection/AFLO

昨年2月にワーナーは、「指輪物語」と「ホビットの冒険」の権利を保有するスウェーデンの演舞レーサー・グループと複数年にわたる契約を締結し、「LOTR」の新作実写映画の制作に着手することを発表。その際に同社のマイケル・デ・ルカとパメラ・アブディは「二つの3部作をもってしても、トールキンが思い描いた広大で複雑な世界のすべてを描き切れてはいません」と語った上で、新たな映画化がこれまでの作品の再構築でないことを表明。しかしその具体については明らかになっていなかった。


今回の報道によれば、新作実写映画の仮タイトルは『Lord of the Rings: The Hunt for Gollum』。ジャクソン監督の「LOTR」3部作でアンディ・サーキスがモーションキャプチャーで演じたゴラムにフォーカスを当てた物語で、シリーズ化を予定。サーキスはゴラム役を再演するだけでなく自ら監督も兼任。開発の初期段階にある脚本は「LOTR」3部作も手掛けたフラン・ウォルシュとフィリッパ・ボイエンに加え、フィービー・ギティンズとアーティ・パパジョルジョが担当。ウォルシュとボイエン、そしてジャクソンがプロデューサーに名を連ねるとのこと。

ピーター・ジャクソンはプロデューサーとして参加!
ピーター・ジャクソンはプロデューサーとして参加![c]Everett Collection/AFLO

デ・ルカとアブディは今回の発表について「20年以上にわたり映画ファンが『LOTR』3部作を支持しているのは、ピーターたちがトールキンのレガシーを守り、すばらしい世界を観客が体験できるようにする献身的な努力のおかげです。私たちは新しい映画でこの重要な取り組みを継続します」とコメント。『Lord of the Rings: The Hunt for Gollum』の公開予定は2026年。ついに本格的に動きだした「LOTR」新作映画。さらなる続報を楽しみに待とう。


文/久保田 和馬

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