ゼンデイヤも音楽を絶賛!『チャレンジャーズ』アカデミー賞受賞コンビが語るサウンド制作秘話
『君の名前で僕を呼んで』(17)、『ボーンズ アンド オール』(22)のルカ・グァダニーノが監督を務め、ゼンデイヤが主演を務める『チャレンジャーズ』(6月7日公開)から、グァダニーノやゼンデイヤ、そして音楽を担当したトレント・レズナー、アッティカス・ロスが本作の音楽について語る特別映像が解禁された。
本作はテニスの世界を舞台に、2人の男を同時に愛するテニス界の元スター選手と、彼女の虜になった親友同士の若きテニスプレイヤーの10年以上の渡る衝撃の愛を描く異色のラブストーリー。「スパイダーマン」シリーズ、「デューン 砂の惑星」シリーズのゼンデイヤがすべてを手に入れたテニス界の元トッププレーヤー、タシ・ダンカンを演じ、タシの虜になった親友同士の若き男子テニスプレーヤーを、ジョシュ・オコナー、マイク・フェイストが演じる。
解禁されたのは、監督のグァダニーノと主演のゼンデイヤ、そして音楽を担当したトレント・レズナー&アッティカス・ロスのコンビが本作の音楽について語る特別映像。レズナーとロスは『ソーシャル・ネットワーク』(10)、『ソウルフル・ワールド』(20)で2度アカデミー賞を受賞し、ほかにも『エンパイア・オブ・ライト』(22)、『Mank/マンク』(20)、テレビシリーズ「ウォッチメン」などの作品で数々の名曲を生み出し、革新的なサウンドで映画界で注目を集めている。『ボーンズ アンド オール』でグァダニーノと製作経験もある2人は「作曲家として常にサウンドデザインと作曲の限界を押し広げようとしてる」という言葉通り、本作では革新的でパワフルなテクノを作り出した。『ボーンズ アンド オール』の完成直後に、本作のオファーがあったようで、その際に映画についての説明はテキスト一文、「めちゃくちゃSEXXY」という文章で、グァダニーノは作品を表現していたことを明かす。
またグァダニーノは、サウンド内に存在する“エロティック”や“試合中の脈の鼓動”といった強力な要素について言及。そしてレズナーは本作流れるテクノサウンドについて「心臓の鼓動のように高鳴り、映画を楽しく感じさせるようなテクノはどうだろうか?」と、監督から提案があったことを明かしている。また主演でありプロデューサーも務めたゼンデイヤはこの2人が作り出したサウンドによって、より作品への没入感を高めていると絶賛している。
グァダニーノが監督として目指した“パワフルな音響体験”、そして主演のゼンデイヤが“映画をより刺激的なものにしてくれる”と称賛する本作の音楽。ぜひ映画館の充実した音響空間で堪能してほしい!
文/スズキヒロシ