世界中を魅了した究極の造形美!“エイリアン”誕生秘話が明らかに!
“エイリアン”といえばハリウッドの人気SFホラーシリーズ。シリーズ1作目の前日譚となる『エイリアン:コヴェナント』の公開を前に、あのエイリアンの造形などで知られ、2014年に他界したアーティスト、H・R・ギーガーに迫るドキュメンタリー映画『DARK STAR/H・R・ギーガーの世界』が9月2日(土)から劇場公開される。
H・R・ギーガーは1940年にスイスで生まれ、20代でチューリッヒへ移り、大学で室内デザインと工業デザインを学んだ。卒業後は家具デザイナーとして活躍していたが、間もなくデザイン以外のアート作品を手がけるように。ギーガーの作品集『ネクロノミコン』を見たリドリー・スコットからのオファーを受け、映画『エイリアン』でデザインを手がけることになった。
『エイリアン』でギーガーはエイリアンの成体をはじめ、エイリアンの幼体である“チェストバスター”や幼体を人間に産み付ける“フェイスハガー”などのクリーチャー造形を担当。モノトーンで陰影が強く、頭骨や脊椎、性器などの人間の肉体のパーツと機械的造形が融合したシュールなデザインは映画関係者だけでなく、ミュージシャンやアート関係者にも多くのフォロワーやファンを生み出した。
そんな彼の生前の姿を追った今回のドキュメンタリー映画では、ギーガーの創作活動の背景を本人や多くの関係者、彼を支えた女性たち、身近にいたスタッフの貴重な証言で明らかにしていく。さらにカメラはチューリッヒにある自宅やアトリエにも潜入。彼のインスピレーションの源泉にある思い出やイメージを掘り下げていく。
特に印象的なのが、ギーガーが自身の創作の原点として語る“6歳の頃に薬剤師の父からプレゼントされた頭蓋骨”についてのエピソード。その頭蓋骨で初めて“恐怖”を感じたというギーガーは、アーティストになってからも作品中に頭蓋骨のモチーフを取り入れている。
この他にも、ギーガー自身が語る“エイリアン”誕生秘話など貴重なエピソードや映像が満載の本作は、『エイリアン』シリーズ最新作ともども全SFファン必見のドキュメンタリーだ。【トライワークス】