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『マッドマックス:フュリオサ』ジョージ・ミラー×「北斗の拳」原哲夫!40年越しの奇跡の対談が実現

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『マッドマックス:フュリオサ』ジョージ・ミラー×「北斗の拳」原哲夫!40年越しの奇跡の対談が実現

『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(15)へ連なる伝説のサーガ最新作として5月31日(金)に全国公開される『マッドマックス:フュリオサ』から、同作の監督を務めるジョージ・ミラーと「北斗の拳」などの作品で知られる原哲夫による対談が実現した。

【写真を見る】ジョージ・ミラーとの40年越しの対談を実現させた原哲夫
【写真を見る】ジョージ・ミラーとの40年越しの対談を実現させた原哲夫[c]2024 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.

2015年に公開されるやいなや、リアルで圧巻のノンストップ・カーアクションが世界中を席巻し、映画史を変えた『マッドマックス 怒りのデス・ロード』。『マッドマックス』(79)から始まる伝説の創始者である巨匠ジョージ・ミラーが再び世界に放つ、伝説のサーガ最新作『マッドマックス:フュリオサ』では、前作でシャーリーズ・セロンが演じたサーガ最強の戦士・フュリオサの怒りの“原点”が、アニャ・テイラー=ジョイとクリス・ヘムズワースの共演で新たに描かれる。

累計発行部数1億部超を誇るアクション漫画の金字塔「北斗の拳」。1983年に「週刊少年ジャンプ」にて連載がスタートした本作は日本で一躍社会現象化。この不朽の名作を手がけた漫画家、原は、1979年から続く「マッドマックス」シリーズの大ファンを公言しており、廃した世界、暴力で支配するバイカー集団、絶望の中でも生き抜く主人公の姿など、自身の作品にも多大な影響を受けていたという。

先日、映画『マッドマックス:フュリオサ』公開に先駆けて、原本人が描き下ろした主人公フュリオサのイラストが公開され、ファン待望のコラボが実現。最新作について「すべてが最高!冒頭から最後まで面白かった!私もジョージ・ミラー監督から多くの影響を受けたひとり。もう無いだろうと思っていたら、そんな創り方があるのか!?と、まだまだ新しい映像世界を見せてくれることに、本当に頭が下がる思い。本気で僕を弟子にして欲しいです!」という熱烈な“マッドマックス愛“を爆発させていた原だったが、このたび日本とオーストラリアを中継してミラーとの奇跡の対談が実現。「北斗の拳」連載から約40年の時を経て、原の長きに渡る熱き想いがついに実を結んだ。

ジョージ・ミラーに思いの丈を伝える原哲夫
ジョージ・ミラーに思いの丈を伝える原哲夫[c]2024 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.

原はミラーと直接会話をするのは今回が初めて。原は「私が手掛けた作品『北斗の拳』は、あなたの作品『マッドマックス2』からインスパイアを受けています。まさか40年の時を経て、お会いできる日がくるとは思わなかったので本当に感激をしております。お会いできてとても光栄です」と思いの丈を伝えた。ミラーからインスパイアを受け創作活動をしてきた漫画家として発想の源を聞くと、ミラーは「私が大切にしているのは“好奇心”です。私の場合は映像やビジュアルで表現をしていますが、一般的にストーリーを創り上げるということは、何千年という時間をかけても決して極めることはできません。ですが“好奇心”さえあれば、創り続けることが出来るのです」と、ストーリー作りの極意を伝授。この日のために「Dear George」と原自身のサインと、映画でも印象的な力強い眼のフュリオサを描き下ろしイラストに加えた、特別イラストをプレゼント。ミラーはこのイラストを手に取ると、少年のような満面の笑みを見せた。

シリーズの創始者であり監督のジョージ・ミラー
シリーズの創始者であり監督のジョージ・ミラー[c]2024 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.

念願のミラーとの初対面を果たした原は「想像以上に優しく、僕のこともご存じでいてくださって、フランクに話しかけていただき嬉しかったです。若さの秘訣をもっと伺いたかったですね(笑)」と語り、ミラーとすっかり打ち解けた様子。さらに「監督の脳はまったく衰えていない。しかもエンターテイメントを忘れていない。私たちの希望の星ですよ。年を重ねていくと変わっていくもの。でも僕は、変わらずにずっとエンタテインメントに徹していきたいという想いがあるから、ミラー監督もまったく変わらないでいてくれて、そこがとても嬉しかったです」と、現在進行形で創作活動の最前線を走り抜けている気概に、最大限の敬意と一ファンとしての大きな喜びを語った。「そして、新しい映像をまだ創り出すことが出来る人である。もう無いだろうと思っていたら、そんな創り方があるのか!?と。まだまだ影響を受けますね。これからもミラー監督を応援していきたいと思います。もっと色々な世界を見せてほしいです。若い世代に教えていって欲しい、色々な気づきを与えていってほしい。僕もそれを追いかけていきたい」と、長年敬愛しているからこそ、監督の変わらぬ創作意欲について感激し、原自身のモチベーションも“MAX”となっていた。

原の描き下ろしイラストは、現在発売中の雑誌「映画秘宝」で表紙を飾り、今回実現した原とミラーとの対談が同誌で全文掲載されている。また、SHIBUYA TSUTAYAで5月29日(水)~5月31日(金)の3日間限定で開催される『マッドマックス:フュリオサ』の公開を記念した特別展示イベント「マッドワールドV8展」でもイラストが展示。このイベントでは『マッドマックス』最新作のMADな世界に没入できるフォトスポットや、大型キャラクター・アクリルスタンドやプレゼントの限定カードの配布、コラボイラスト展示や物販コーナーなど、ここでしか見られない特別な展示がお披露目される。

原作生誕40周年を記念して新たにアニメ化される「北斗の拳FIST OF THE NORTH STAR」のティザーキービジュアル
原作生誕40周年を記念して新たにアニメ化される「北斗の拳FIST OF THE NORTH STAR」のティザーキービジュアル[c]武論尊・原哲夫/コアミックス,「北斗の拳」製作委員会

なお「北斗の拳」は、原作生誕40周年を記念して「北斗の拳 FIST OF THE NORTH STAR」とし新たにアニメ化。新作アニメーションのティザーキービジュアルも公開されていて、フュリオサのコラボイラストと通ずるように、ケンシロウが力強く立つ、たくましい姿が描かれている。本プロジェクトでは、原作者の武論尊と原が描いた「北斗の拳」の世界を、新たなスタッフ・キャストと最新の映像技術で原作の魅力を余すこと無く忠実に映像化。なお、放送、配信プラットフォームやリリース時期などの詳細は続報にて発信される予定。


ついに公開も目前となった『マッドマックス:フュリオサ』。スクリーンで本作に体感する前にぜひ、2人のレジェンド・クリエイターの奇跡の対談にも触れてみてほしい。

文/スズキヒロシ

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