永野芽郁は「時短上手!」映画『からかい上手の高木さん』初日舞台挨拶で高橋文哉との共通点「せっかち」も明かす
映画『からかい上手の高木さん』(公開中)の初日舞台挨拶が5月31日、TOHOシネマズ六本木ヒルズにて開催され、永野芽郁、高橋文哉、江口洋介、白鳥玉季、齋藤潤、今泉力哉監督が登壇。撮影時の思い出や映画にちなみ「10年後の自分」や自身の「◯◯上手」について語った。
シリーズ累計発行部数1,200万部を突破し、これまでにTVアニメ化、劇場版アニメ化もされている山本崇一朗による大人気コミックを実写映画化した本作。「からかい」「からかわれる」、そんな関係がずっと続くと思っていた中学時代から10年が経ち、とある理由で島を離れていた高木さん(永野芽郁)が教育実習生として帰ってきた。高木さんにいつもからかわれていた西片(高橋文哉)は母校で体育教師として奮闘する日々を送っていた。映画の物語は島で二人が再会するところから始まる。
生徒と向き合う役を演じた感想を訊かれた永野は「高木さんは教育実習生。みんなよりはお姉さんだけど、先生らしくない。(齋藤)潤くんとのシーンも多くて、私に対して一生懸命お芝居のことなどを訊いてくれたりして、お姉さんとしていさせてくださったのでありがたかったです」と頼られたことにより年上らしくいられたとし、齋藤の振る舞いに感謝。自身が映らないシーンでも齋藤は永野の目線の先にいてくれたそうで、「見えないところでも芝居の相手を真摯にしてくれた素晴らしい人です!」と絶賛していた。
斎藤が演じたのは絵を描くキャラクター。「ホン読みの時に“似顔絵でも描いてよ〜”ってちょっとからかったら、素晴らしい絵が来ちゃって」と齋藤から絵をプレゼントされたことを明かし、イベントにも持参して観客に披露した永野。現在、この絵は額に入れて飾ってあるという。齋藤は絵をプレゼントすることを心に決めていたそうで、「芝居より絵の練習をした方がいいかなと思うくらい緊張しながら(撮影の日々を)過ごしました」と苦笑いしつつも、大切に飾ってもらっていることは光栄だとし、深々とお辞儀をしていた。
永野と齋藤のほっこりエピソードを隣で聞いていた高橋は、白鳥と一緒のシーンがありながらもたくさん話すことができなかったと後悔。指揮のシーンがあるため、休憩時間中もずっと練習をする白鳥を気遣って話しかけないようにしていたとたくさん会話をしなかった理由を明かした高橋。これに対し白鳥は「指揮がなかなか上手になれなくて。そんな時、西片先生がメトロノームの音を覚えるといいと教えてくれて。撮影中も本物の先生として関わってくださったので、西片先生という印象が強いです」と高橋との思い出を語る。先生と呼ばれたことにニヤニヤが止まらない高橋だったが「多分、そんなふうに思ってくれているのは一人だけだと思う!」と照れくさそうに指摘しながらも、喜びを隠せない様子だった。
本作のおすすめシーンを訊かれると「(白鳥)玉季ちゃんが指揮をしているところ」と答えた永野。歌声がとても綺麗で、一生懸命練習する姿を見ていたからこそ感動が深まったと語り、「学校の先生って、こういう気持ちで私たちの歌を聴いてくれていたんだなと、あったかい気持ちになりました」とニコニコ。高橋はイヤホン半分こシーンをおすすめし、「純粋に楽しくて。ベタだけどこんなにいいものかと。西片幸せなやつだなーと思っていました」と心惹かれたポイントを語った。
イベントでは映画のキーワード「10年後」にちなみ、「10年後の自分」の姿を想像することに。20代はなんでも挑戦することが目標だという永野は「自分に合うこと合わないこと、いろいろなことを精査して、学びを得た状態で自分を信じて選択できるようになりたい。いろいろな選択をしながら、いまより楽しく過ごしていたいです。いまとはきっと違う自由度がある35歳になるように…叶えます!楽しみです」と目を輝かせた。一方、10年後の自分は「分からない」と答えた高橋。仕事の面では目標や理想はあるものの、プライベートではまったくイメージが湧かないと告白。あえていうなら健康で家族や友達、みんなで仲良くできていたらいいかなとふんわりと回答。一方で仕事面では「10年後もカメラの前にいたいです!」と力強く宣言。会場からは声援と大きな拍手が贈られていた。
さらに高木さんはからかい上手ということで、自身の「◯◯上手」も発表することに。Live上手と答えた江口は開催予定のライブの告知を交えたコメントで笑わせる。そんな江口に「宣伝上手でもありますね!」とすかさず永野からツッコミも。そんな永野は「時短上手」だそうで、正確には時短とせっかちが混ざっているという。待っている時間が嫌だそうで、デリバリーを頼むときも、家に到着し1分で届くくらい段取りを決めて行動しているという。「僕もせっかちなので馬が合います!」と賛同した高橋だったが、ちょっと噛み気味なコメントになってしまい「言葉も時短してしまいました」と誤魔化して笑い飛ばす場面もあった。
「何事にもハマり上手」の高橋は、家でできる可能性のあるものはすべて買うタイプだという。ハマりそうなもの、うまくなりたいものはとりあえず手に入れる高橋は、この日の朝に出演した情報番組で知った「ピックルボール」に興味を持ち、すでに道具の購入なども調査済みと熱弁。そんな高橋のコメントに「なんでもかんでもすぐに買わないの、もうちょっと待ちなさいってさっき言いました」と注意したことを明かした永野。しかし高橋の興味はどんどん増しているようで、朝に触れたとは思えないレベルの「ピックルボール」情報を披露し周囲を驚かせていた。
ハマり上手の高橋にハマっているのは齋藤。目標とする俳優は高橋だとし、「デビュー作からいろいろと観ていて。一緒にお芝居をしたいと思っていたら、この映画のオファーがありました」とニッコリ。撮影中は一緒にお風呂に入ったり、芝居やモチベーションの話をたくさんしてくれたという。「僕は10年後、文哉さんみたいになれるように頑張りたいです!」との齋藤の熱い想いに「芸能界で唯一僕を崇拝してくれる人。いままで自分はずっと後輩(ポジション)だったので、少し前の自分を見ているようで自分と重なるところもあります」としみじみ。「僕も好きだよ」との高橋のコメントにMCから「相思相愛ですね」と語りかけられた齋藤は幸せいっぱいの表情になっていた。
取材・文/タナカシノブ