遅咲きのバレエダンサーをめぐる感動ドキュメンタリー『コール・ミー・ダンサー』今冬日本公開

映画ニュース

遅咲きのバレエダンサーをめぐる感動ドキュメンタリー『コール・ミー・ダンサー』今冬日本公開

遅咲きのバレエダンサーの苦悩と努力を取り上げ、世界のドキュメンタリー映画賞を席巻中の感動作『コール・ミー・ダンサー』が、今冬に日本公開決定。このたび、ディザーポスタービジュアルが明らかになった。

インドのムンバイに住むストリートダンサーであった青年マニーシュ。ある日、出場したダンスの大会で注目を浴びた彼は、出場していた他の選手にダンス・スクールに通うことを勧められる。決して豊かな家庭環境ではないながらもマニーシュに一生懸命、教育を施してきた両親からは反対される中、ダンス・スクールの門を叩き、そこで気難しいイスラエル人バレエ・マスターのイェフダに出会い、バレエの虜となる。

優れた運動能力とたゆまぬ向上心を持つマニーシュに、必死で応えるイェフダ。しかし、バレエダンサーとして活躍するには、マニーシュは年を重ねすぎていた。それでもマニーシュの想いに答えるため、共に苦悩し、努力を続けるイェフダ。彼らは、自分たちが“何者であるのか”を探し求めながら、互いの人生を変えていく。数々の困難にも、師を信じ、一歩ずつ前進するマニーシュの姿に熱く胸を打たれる、感動のドキュメンタリー作となっている。

ティザーポスタービジュアルでは、踊るために鍛え上げられた身体とともに“バレエ”に没頭するマニーシュの姿を切り取られ、キャッチコピー「バレエの虜になった遅咲きのダンサー・マニーシュ。彼を待ち受けていたのは、試練の数々だった」が添えられ、夢中になれるものを見つけた人間が持つ真剣な眼差しをとらえたものになっている。

現在もダンサーとして活躍するマニーシュ・チャウハンは、『スラムドッグ$ミリオネア』(09)を思わせる混沌とした世界から、リアル『リトル・ダンサー』(14)を目指すことを決意。血のにじむような努力と、葛藤と、波瀾に満ちた人生を送ってきた。そのドラマチックな半生が話題を呼び、2020年のNetflix映画「バレエ:未来への扉」として製作された際には本人役としても出演。彼のひたむきさとたゆまぬ努力、生まれ持っての明るい魅力が重なることで、既存のドキュメンタリーとは一線を画し、さながら“実話ドラマ”を鑑賞しているかのような没頭感を生みだしている。

監督を務めるのは、自身もダンサーとして長く活躍し、引退後プロデューサーに転身、バレエの舞台から、PBS、ディスカバリー チャンネル、A&E、CBS、アルジャジーラなど数々のドキュメンタリーで名誉ある賞を獲得してきたレスリー・シャンパインと、同じく25年以上ドキュメンタリーを中心に制作してきたピップ・ギルモアの2人。ストリートダンス、バレエ、コンテンポラリーダンスー夢を実現するため、年齢に応じて様々なダンススタイルに挑戦するマニーシュの姿と成長を捉えた映像は、ドキュメンタリー作品を超えたクオリティ・ムービーに結実している。


2023年バンクーバー国際映画祭観客賞、2023年サンフランシスコダンス映画祭観客賞、2023年リバー・トゥ・リバーフローレンスインド映画祭観客賞、最優秀ドキュメンタリー賞など、数々のドキュメンタリー賞で高い評価を受けてきた感動の話題作を劇場で体験したい。

文/サンクレイオ翼

作品情報へ