F1界“帝王”の栄光、愛憎、悲劇とは?『フェラーリ』情熱と狂気が滲む予告編&本ビジュアル|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
F1界“帝王”の栄光、愛憎、悲劇とは?『フェラーリ』情熱と狂気が滲む予告編&本ビジュアル

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F1界“帝王”の栄光、愛憎、悲劇とは?『フェラーリ』情熱と狂気が滲む予告編&本ビジュアル

F1界の“帝王”と呼ばれた男、エンツォ・フェラーリの情熱と狂気に満ちた生き様を圧倒的熱量で描く衝撃の実話『フェラーリ』が7月5日(金)より公開される。このたび本作の予告編とポスタービジュアルが解禁された。

製作、監督は『ヒート』(95)、『インサイダー』(99)などを手掛け、『フォードvsフェラーリ』(19)では製作総指揮を務めた巨匠マイケル・マン。主人公エンツォにアダム・ドライバーをはじめ、ペネロペ・クルス、シャイリーン・ウッドリー、パトリック・デンプシーなど豪華実力派俳優が集結した。「壮大で濃密なドラマ(ギレルモ・デル・トロ)」、「名優たちの競演(アレハンドロ・G・イニャリトゥ)」、「傑作(ドゥニ・ヴィルヌーヴ)」と、世界の名匠たちからも激賞された本作。構想30年、マン監督のキャリア最大の野心作にして、真の映画が持つ凄みと興奮に満ちた超大作となる。

元レーサーにして、カーデザイナー、そして自ら立ち上げたフェラーリ社をイタリア屈指の自動車メーカーへと成長させたエンツォ。だが、その私生活は謎に包まれ、1988年に亡くなってから現在まで、様々な評価を浴びてきたが、本作では1957年、59歳だったエンツォの波乱と激動の1年を描く。

解禁となった予告編はうなるV8エンジンを自らの手でチェックしながら「私の車に乗るなら必ず勝て」と語るエンツォの冷徹なプロフェッショナル性と圧倒的なカリスマ性が垣間見えるシーンからスタートする。しかし、その裏では愛息ディーノの死、妻ラウラとの崩壊寸前の夫婦生活の裏で秘かに愛し合っていた女性リナとの二重生活、さらにフェラーリ社は、破産寸前、買収の危機に瀕するなど、F1の“帝王”エンツォの知られざる悲劇と闇が明らかになる。そんななかでエンツォが起死回生を賭けて挑むイタリア全土1000マイル縦断の公道レース「ミッレミリア」のレースシーンも解禁された。

美しいフォルムのフェラーリがイタリアの田園風景を疾走する芸術的なシーン、せわしない街中でデッドヒートを繰り広げる手に汗握るシーン、そして炎に突っ込む命を懸けたレーサーの姿まで、オペラのごときドラマを打ち破る迫力のカーレースシーンにも期待が高まる。

あわせて解禁となったポスタービジュアルには、情熱と狂気をあわせ持つエンツォの二面性を思わせる表情とフェラーリ315S、335Sが地を切り裂くように疾走する姿が映しだされている。すべてを賭けたレースの果てに待つものとは?魂が高鳴るビジュアルになっている。


自動車史上最高のブランドであるフェラーリ黎明期に秘められた栄光、愛憎、悲劇。エンツォ・フェラーリの比類なき情熱と狂気とは?1957年夏、帝王と呼ばれた男の起死回生を賭けたレースの真相が、いま明かされる。

文/山崎伸子

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