河合優実主演『ナミビアの砂漠』9月公開決定!上海国際映画祭パノラマ部門にも出品
第77回カンヌ国際映画祭で、国際映画批評家連盟賞受賞の快挙を達成した山中瑶子監督、河合優実主演の映画『ナミビアの砂漠』が、第26回上海国際映画祭パノラマ部門に出品されることが決定。さらに、公開日が9月6日(金)に決定した。
わずか19歳という若さで撮影、初監督した『あみこ』(17)はPFFアワードで観客賞を受賞、その後第68回ベルリン国際映画祭のフォーラム部門に史上最年少で招待されるなど、各国の映画祭で評判となり、坂本龍一もその才能に惚れ込むなど、その名を世に知らしめた山中。前作から7年を経て、本作が山中監督の本格的な長編第一作となる。主役に抜擢されたのは、『由宇子の天秤』(20)、『サマーフィルムにのって』(20)で数々の新人賞を受賞し、テレビドラマ「不適切にもほどがある!」でお茶の間でも話題にもなった河合。河合は学生だった当時『あみこ』を観て女優になりたいと思い、山中監督に「いつか出演したいです」と直接伝えに行ったといい、その思いが叶えられたのが本作だ。
本作は、国際映画批評家連盟賞を女性監督としては最年少で受賞するという快挙を達成しており、今年のカンヌ国際映画祭、監督週間に正式出品されると、海外メディアからも「間違いなく素晴らしい作品」、「若き映画人にふさわしい作品」などと絶賛を集めた。さらに、6月14日(金)から23日(日)にかけて中国、上海で開催される第26回上海国際映画祭、インターナショナル・パノラマ部門カンヌ・エクスプレスへの出品が決定している。同映画祭のパノラマ部門はいくつかのセクションに分かれるが、カンヌ・エクスプレスはカンヌ国際映画祭で上映された作品のうち、選りすぐりの作品をいち早くアジアで上映するという狙いのものだ。
同映画祭のプログラミング部門のマネージャーからのコメントも到着している。「山中瑶子監督が19歳の時に独学で作った初長編『あみこ』は第68回ベルリン国際映画祭のフォーラム部門に、史上最年少で招待された。しかし彼女の本当の意味での初長編は本作だと言えるだろう」と本作を紹介。さらに「2024年カンヌ国際映画祭の監督週間に選ばれ、国際批評家連盟賞を受賞。山中監督は本作で現代の日本の若者たちの恋愛や人生を鋭い視点で描いている。彼女がレンズで捉える彼らは、シニカルな魅力といまにも爆発しそうな情熱にあふれていて、まるでニューウェイヴ映画の主人公を見ているようでもある。ヒロインを務めるのは“令和の山口百恵”と言われている河合優実。彼女の自然な演技が新鮮かつチャーミングな活力を作品に注入している」と期待を語った。
新時代の若き才能溢れる2人の夢のタッグが実現した本作。目の肥えたカンヌの観客を熱狂させたばかりだが、その勢いはとどまらず、アジア最大規模の映画祭でのアジアプレミアに注目してほしい。