尾上右近、鞘師里保、岡山天音らが新たに参戦『十一人の賊軍』迫力のファーストルック&本編映像

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尾上右近、鞘師里保、岡山天音らが新たに参戦『十一人の賊軍』迫力のファーストルック&本編映像

白石和彌監督が巨匠のプロットを映画化する『十一人の賊軍』が11月1日(金)より公開される。このたび、本作の新キャストが一挙発表。さらに、15秒映像4本および初ビジュアルが解禁となった。

【写真を見る】白石和彌監督が東映黄金期の礎を築いた脚本家、笠原和夫の幻のプロットを映画化する
【写真を見る】白石和彌監督が東映黄金期の礎を築いた脚本家、笠原和夫の幻のプロットを映画化する[c]2024「十一人の賊軍」製作委員会

「日本侠客伝」シリーズ、「仁義なき戦い」シリーズなどを手がけ、東映黄金期の礎を築いた脚本家、笠原和夫が1964年に執筆した幻のプロットを、60年のときを経て映画化する本作。明治維新のなかで起きた“戊辰戦争”の最中、新発田(しばた)藩(現在の新潟県新発田市)で繰り広げられた歴史的事件、奥羽越列藩同盟軍への裏切り=旧幕府軍への裏切りのエピソードをもとに、捕らえられていた11人の罪人たちが「決死隊」として砦を守る任に就く物語が描かれる。巨匠が手がけたプロットを、白石監督のほか、企画、プロデュースの紀伊宗之と、脚本の池上純哉ら平成ヤクザ映画の金字塔『孤狼の血』(18)チームが受け継ぎ、令和に新たな集団抗争劇として誕生させた。その一大プロジェクトの主演を務めるのは山田孝之と仲野太賀の2名。死と隣り合わせの戦場を我武者羅に駆け抜ける。

今回、本作の本編映像が4本解禁。劇場版15秒予告では、孤軍奮闘する11人の様子が垣間見られるほか、吊り橋の上を駆け抜けていく疾走感と壮大なスケール感が本編への期待を膨らませる。「WE WON’T LOSE篇」では、彼らの魂の熱さが伝わってくるようなオレンジ色に燃える炎が描かれ、バタバタと人が倒れていく様子が戦場の過酷さを表している。「くたばりやがれ篇」では、獅子の如く咆哮する山田が印象的であり、また決死の覚悟で敵に挑む仲野の姿が映しだされていく。そして「ぶっ殺してやる篇」は、11人中唯一の女性である鞘師が力の限り叫ぶ様子が映され、燃え盛る導火線から本編の重要なシーンになることが予感される。

さらに、W主演の山田、仲野の役柄とともに、戦場を暴れまわる曲者俳優たちが判明。山田は女房を寝取られた怒りから新発田藩士を殺害し罪人となり、砦を守り抜けば無罪放免の条件で決死隊として戦場に駆り出される駕籠屋の男を演じ、仲野は新発田の地を守るために罪人たちと共に戦場に身を置く剣術道場の道場主を演じる。さらに、一筋縄ではいかない罪人集団として尾上右近、鞘師里保、佐久本宝、千原せいじ、岡山天音、松浦祐也、一ノ瀬颯、小柳亮太、本山力の9名が集結。罪人として囚われていた彼らが決死隊として集められ、どのように運命に抗っていくのか、今後の展開に期待が高まる。また、そんな罪人たちの運命と深く関わりを持つ登場人物として野村周平、音尾琢真、玉木宏、阿部サダヲたちの出演も明らかになった。

また、キャスト解禁とともに、本作初のビジュアルも解禁。菩薩とそれを守る龍の刺青が大きく彫られた山田の背中が目を引くビジュアルで、嵐の前の静けさの如く曇天の空が不穏な空気を放っている。11人の賊たちが、理不尽な現実に翻弄されていくであろう戦場に赴く後ろ姿からは、それぞれの内なる熱量と覚悟が感じられ、激しい死闘の迫力が伝わるビジュアルとなった。


山田らが演じる曲者たちはどのような戦いを見せてくれるのだろうか?すでに北米、ドイツ語圏での配給も決まっている本作の今後の展開にも期待したい。

文/鈴木レイヤ



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