笑福亭鶴瓶、片岡愛之助&山田杏奈のアフレコを絶賛!「うまいこと器用にやってる」映画『怪盗グルーのミニオン超変身』イベントでぼやき止まらず
イルミネーションが贈る「怪盗グルー」シリーズ最新作、映画『怪盗グルーのミニオン超変身』(7月19日公開)の日本語吹替版キャスト報告会が6月10日、ザ・リッツカールトン東京にて開催され、笑福亭鶴瓶、片岡愛之助、山田杏奈、児玉すみれ、三木眞一郎、小林ゆうが登壇した。
人気キャラクターのミニオンを生み出したアニメ「怪盗グルー」シリーズの長編第4作では鶴瓶がグルー役を続投し、グルーの同級生で超宿敵のマキシム役を愛之助、悪党を夢見る少女ポピー役を声優初挑戦の山田が、グルーの娘で末っ子のアグネス役を児玉、ポピーの父ペリー役を三木、母のパッツィ役を小林が担当。スーパーパワーを持ったミニオンたちが登場し、グルーファミリーと破天荒なミニオンたちの大活躍が描かれる。
シリーズ1作目の『怪盗グルーの月泥棒』(10)から主人公の怪盗グルーを演じている鶴瓶は「7年ぶりなので、ちょっと忘れてしまって。長いことかかりました」とアフレコを振り返る。監督から何度も「もう一度やってください」というリクエストがあったそうで、「監督が厳しい!途中で“もう無理や”と言いました(笑)。今回は本当に苦労しました、慣れてないから…」と長く担当しているキャラクターだが、アフレコには苦戦したと苦笑い。グルーに感情をのせてほしいとのリクエストには「あの顔に感情はのせられへん(笑)。無理!と言いました。言ったらいかんことを言いましたけれど…」としながらも「やり遂げました!」と胸を張って報告して取材陣を笑わせた。
グルーの同級生役の片岡については「楽しそうにやってる。うまいなぁ」と感心した鶴瓶。声優初挑戦の山田の声の芝居も「うまいこと器用にやるなぁ」とうらやましげ。セリフには苦戦した鶴瓶だが、歌の収録は想像以上に上手くいたようで、「歌の先生がすごくうまい!3時間はかかるかなと思ったけれど、あっという間に終わりました」とニッコリ。愛之助も「1日かかると思ったけれど、想像以上にスムーズでした」とうれしそうに話していた。ミニオンもグルーも大好きだという児玉が「ヘッドホンが大きすぎてズレてしまうので、タオルをぐるぐる巻きにしてやりました」とアフレコ時の工夫をしっかりと説明する姿に鶴瓶は「声もちょうど合う声。自分、ほんまにすごいなぁ」と目を細めていた。
鶴瓶から「プロやから大変なことないやろ?」と訊かれた三木が「仕事としては慣れているけれど、(怪盗グルーという)タイトルの持っている大きさがプレッシャーになる部分もあります。グルーは観ている作品だから、この人と同じ空間で声を出すのかって」と答えると「えーーー!」と驚く鶴瓶。「夢のようでした」とアフレコの感想をコメントした三木に、「今度、録ってるところ見に来て。ボロカス言われてるから」と収録の裏側を明かし、笑わせる場面もあった。
鶴瓶はアフレコブースがなかなか慣れないようで、「グルーは好きやけど、あの小さいところに閉じ込められるのは嫌」と何度もぼやく。みんな同じ環境で収録したことを確認したが、それでもやっぱり好きじゃないと言い続けると、愛之助が「次回から広いスタジオを準備してもらいましょう!」とフォロー。「それなら、いいっか」と笑顔になり「続けます」と宣言する鶴瓶にキャストの笑いは止まらなかった。
もうすぐ「父の日」ということで、報告会終盤には児玉から鶴瓶へミニオンカラーの花束が贈られた。「ありがとう、うれしいですよ」とよろこんだ鶴瓶は「自分の娘はもう50歳。電話もくれない(笑)」とニヤニヤ。児玉に何度も「ありがとう」と言った後には、「ちゃんとお父さんにもあげなさいよ。もしあれだったらこの花束持って帰ってもいいからね」と続け、笑わせる。また、鶴瓶の孫もシリーズが好きだという。「日本語吹替を観ていたから、後ろからグルーの声を出してみた。そしたら孫2人が振り向いて“シッ!”って」と静かにするよう言われたと明かししょんぼり。「豪華なことをやったのに、ただうるさかったみたいで。邪魔するなって感じ」と孫の反応を報告した鶴瓶は、自身がグルー役をやっていることは、孫が自ら知ることになるまで言わないと決めているとも話していた。
「芸能界にもグルーのファンがすごく多い。僕のことを鶴瓶ではなく、グルーと思ってくれる人も多くて。今回もすごく面白いです。笑えるし、ちょっと泣けるところもあります。ぜひ、観てください!」と笑顔で呼びかけ、笑いいっぱいの報告会を締めくくった。
取材・文/タナカシノブ