「攻殻機動隊」などの神山健治が監督に大抜擢!『THE LORD OF THE RINGS:THE WAR OF THE ROHIRRIM』12月公開

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「攻殻機動隊」などの神山健治が監督に大抜擢!『THE LORD OF THE RINGS:THE WAR OF THE ROHIRRIM』12月公開

現地時間6月11日(火)、フランスで開催中の世界最大規模のアニメーション映画祭「アヌシー国際アニメーション映画祭」にて、「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズ初となるオリジナル長編アニメーション映画『THE LORD OF THE RINGS:THE WAR OF THE ROHIRRIM(原題)』の記者会見が行われ、世界初となる映像が解禁。物語のキャラクターたちの3点の場面写真がお披露目された。

【写真を見る】幼馴染にして最大の敵となるウルフ
【写真を見る】幼馴染にして最大の敵となるウルフ[c] 2024 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.

本作は、「指輪物語 追補編」の一部であるローハンの最強の王ヘルムについての記述を膨らませたオリジナルストーリー。今冬12月、「ロード・オブ・ザ・リング」の183年前の世界を舞台に、3部作で映像化された“一つの指輪”をめぐる壮大な冒険へとつながる、まだ誰も知らない伝説の戦いの幕が開ける。

J.R.R.トールキンの傑作原作を基に、ピーター・ジャクソンの監督、共同脚本によって映画史にその名を刻んだ名作「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズ3部作。冒険の始まり描いた第1作『ロード・オブ・ザ・リング』(01)は、ファンタジー映画の概念を根本から覆し、アカデミー賞にて、作品賞、監督賞、イアン・マッケランの助演男優賞を含む計13部門ノミネートで、4部門受賞。続く第2作『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』(02)は、作品賞はじめ6部門ノミネートで2部門受賞。そしてシリーズ完結となる第3作『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』(03)では、最多11部門ノミネートで、なんと全11部門総なめの受賞の快挙を達成。『ベン・ハー』(59)、『タイタニック』(97)と並ぶ、アカデミー賞史上最多受賞作となった。日本を始め全世界でも空前の大ヒットとなり、累計の興行収入は約29億8000万ドル(約4622億円 ※Box Office Mojo調べ/1ドル=155円換算)を超え、その伝説はいまだに語り継がれている。

監督に抜擢された神山健治
監督に抜擢された神山健治[c] 2024 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.

本作は、伝説の「ロード・オブ・ザ・リング」3部作、その前日譚「ホビット」3部作を手掛けたニューライン・シネマが、ワーナー・ブラザース・アニメーションと組み映画化。そしてなんと言っても注目なのは、国内外に多くの熱狂的ファンに支持をされている「東のエデン」「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」「精霊の守り人」で知られる神山健治が監督に大抜擢されたことだろう。アニメーション制作は『攻殻機動隊 SAC_2045 持続可能戦争』(21)、アニメ「ULTRAMAN」、「ブレードランナー:ブラックロータス」などで知られるStudio Sola Entertainmentが手掛け、同社のジョセフ・チョウがプロデューサーに参画。そしてさらに、「ロード・オブ・ザ・リング」3部作、「ホビット」3部作全ての脚本を手掛け、ジャクソンとともに“中つ国”の世界を創造したフィリッパ・ボウエンもプロデューサーを務める。

世界を支配する力を持つ“一つの指輪”をめぐって、人間、エルフ、ドワーフ、ホビットら様々な種族たちのエモーションナルな生き様を描き切った「ロード・オブ・ザ・リング」3部作へとつながる『THE LORD OF THE RINGS:THE WAR OF THE ROHIRRIM』。3部作の183年前の“中つ国”を舞台に、「ロード・オブ・ザ・リング」に登場した騎馬民の国ローハンの伝説として語られた戦いや、ファンにはお馴染みの<角笛城>や<ヘルム峡谷>の由来も明らかになる。人間以外の種族も登場するのか?今後の動向からも目が離せない。


全世界で解禁となった場面写真では、日本の古き良き画でローハン王家のメンバーが初公開。主人公の王女ヘラの美しくも強い瞳で敵に立ち向かう姿が。その背後に垣間見える敵の姿も気になるところ。ヘルム王を囲む3人の子どもたち、ヘラ、ハレス、ハーマ。そして幼馴染にして最大の敵になってしまうウルフの射貫くような目が印象的な場面写真となっている。

ヘルム王一族の運命は?ヘラとウルフの宿命の対決は?日本のトップクリエイター、神山が手掛ける「ロード・オブ・ザ・リング」はどのようなものなのか。今後の続報にも注目だ。

文/サンクレイオ翼

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