山崎賢人、「キングダム」チームは「最強です!」シリーズ最終章の世界初お披露目を迎え、総勢13名でレッドカーペットを闊歩
累計発行部数1億部を突破する原泰久による漫画「キングダム」を原作とした実写映画シリーズの最新作『キングダム 大将軍の帰還』(7月12日公開)のワールドプレミアレッドカーペットイベントが6月13日に新宿の歌舞伎町ゴジラロードで開催され、山崎賢人、吉沢亮、大沢たかお、清野菜名、新木優子、岡山天音、三浦貴大、要潤、高嶋政宏、山田裕貴、佐藤浩市、玉木宏、佐藤信介監督が登壇。ブラックコーデに身を包み、晴れやかな笑顔でレッドカーペットを歩いた。
中国春秋戦国時代を舞台に、天下の大将軍になるという夢を抱く少年、信(しん・山崎)と、中華統一を目指す若き王、嬴政(えいせい・吉沢)を壮大なスケールで描く本作。第4弾となる本作では、前作『キングダム 運命の炎』(23)で信と秦国の総大将として戦地に舞い戻った大将軍、王騎(おうき・大沢)が、隣国である趙(ちょう)との総力戦を繰り広げた「馬陽の戦い」の続きが描かれる。
この日は、歌舞伎町ゴジラロードに敷かれたレッドカーペットに総勢13名の「キングダム」チームが集結。車でメンバーが乗り付け、1人ずつ会場に降り立つと会場からは大歓声が沸き起こった。『キングダム』(19)、『キングダム2 遥かなる大地へ』(22)、『キングダム 運命の炎』、そして本作とシリーズを通して主人公の信を演じ続けてきた山崎は「こんなに豪華なイベントをやることができて、たくさんの人が見にきてくださって、すごくうれしく思います」と感謝しきり。「信と一緒に成長してきた7年だった」と携わった年月を振り返りながら、「スタッフ、キャストが熱い思いを持って始まった『キングダム』がこうやっていろいろな人の思いを背負いながら、今回最終章を迎えられて本当にうれしく思います」と感無量の面持ちを見せた。「ものすごい映画ができあがったので、ぜひ楽しんで観てもらいたい」と並々ならぬ自信をにじませていた。
吉沢は「『1』が公開されたのが5年前。たくさんの方に愛し続けていただいて、今回最終章を迎えられた。あっという間だった」と率直な胸の内を明かし、「最終章にふさわしい、本当にステキな作品ができた」と力強くコメント。秦国の総大将として戦地に舞い戻った大将軍、王騎(おうき)役の大沢は、本シリーズの準備段階に想いを馳せながら「その時から『大将軍の帰還』を皆さんに観てもらうことを目指して、スタッフ、キャスト一同、7年、8年くらい頑張ってきました。ようやく今日、お披露目の舞台に来ることができました」としみじみ。これまでのシリーズとは「また次元の違う世界まで行こう」と力を注いだそうで、「山崎くんをはじめ、キャスト、スタッフ全員が心を込めて、魂を込めて、撮影をしてきました」と熱っぽく語っていた。
飛信隊副長である羌瘣(きょうかい)役の清野は「レッドカーペットを歩くのは人生で初めてのこと」とにっこり。本作の新キャストであり王騎の過去に深く関わる謎多き武将・摎(きょう)を演じた新木は「映画館で観てきた一員として、『キングダム 大将軍の帰還』が上映されることがすごくうれしい」と笑顔を見せた。尾平(びへい)&尾到(びとう)の兄弟に扮したのが、岡山と三浦だ。岡山は「自分が出ていなくてもファンになっていた作品」と口火を切り、「貴大さんと一緒に演じた兄弟としても、大切なシリーズ」と説明。同調した三浦も「僕にとっても思い出深い作品。この作品のなかに登場人物としていられたことが、幸せ」と心を込めた。
また趙軍副長の万極(まんごく)役を演じた山田は、「いまここにいらっしゃるのは秦国の皆さん。僕だけが趙軍。心細い」と周囲を笑わせながら、「作品としては皆さんの仲間。皆さんと力を合わせて作った」と胸を張る。さらに王騎の副官である騰(とう)役の要は「始まった瞬間から『キングダム』ワールド全開。興奮を約束できる」、昌文君(しょうぶんくん)役の高嶋も「試写が始まった瞬間、あまりのすごさに笑った。そのあとに震えて泣いた。いままでにない映画になった」と本作のすごさを熱弁。王宮で政略を巡らす呂不韋(りょふい)役の佐藤は「これだけのイベントをやっても、それに負けない作品」、知略で秦国を守る昌平君(しょうへいくん)役の玉木も「近年なかなかないスケールの作品。原作から『キングダム』が大好き。好きな作品に飛び込んで撮影できた時間が幸せ」と続くなど、それぞれが自慢したくなるような作品だと語っていた。
本シリーズを牽引してきた山崎が、ニューヨーク・アジアン映画祭(NYAFF)において、すばらしい演技を披露した俳優に与えられる賞「The Best from the East Award」を受賞したことも話題となっている。山崎は「日本の最高のチームで作り上げた『キングダム』が、世界の人々にたくさん観てもらえて、評価してもらえた」と喜び、「『キングダム』チームは「最強です!」とカーペットに集まったメンバーを見渡して笑顔を弾けさせた。大沢は「山崎くんが賞を獲っても当然だと思った。全然驚かない。彼は7年間、向き合い続けて、努力し続けてきた。僕らはそれに引きずられて頑張ってきた」と山崎の奮闘に敬意を示しつつ、「チームというより、家族みたいなもの。自分にとっては宝物だし、自分の人生の誇り。家族以上の存在」と「キングダム」チームにたっぷりと愛情を傾けていた。
※山崎賢人の「崎」は「たつさき」が正式表記
※高嶋政宏の「高」は「はしごだか」が正式表記
取材・文/成田おり枝