世界中に影響を与え続ける生命讃歌!長編アニメーション『ライオン・キング』公開30周年記念映像
12月20日(金)に全国公開される映画『ライオン・キング:ムファサ』より、長編アニメーション『ライオン・キング』(94)の公開30周年記念映像が解禁された。
アニメーション映画として誕生した『ライオン・キング』は、映画賞、音楽賞を総なめにし、奇跡の映像美、圧巻の楽曲、そして心震える感動の物語で映画、演劇、コンサートなどあらゆるジャンルを網羅した作品としてエンターテインメント業界で地位を確立。2019年に全世界で公開されたリアルを超えた超実写版『ライオン・キング』(19)は、ディズニー映画として世界歴代映画興収No.1となる約16.6億ドル(2573億円※1ドル155円換算)を記録。そして、アニメーション版の劇場公開から30周年を迎える2024年、ついにムファサ王の物語が明らかになる。
監督を務めるのは『ムーンライト』(16) でアカデミー賞作品賞を受賞したバリー・ジェンキンス。そして、新たにキャラクターに命を吹き込む声優として、若きムファサ役にAmazonオリジナル作品「地下鉄道 〜自由への旅路〜」でもジェンキンス監督とタッグを組んだアーロン・ピエール、輝かしい未来を持つライオンの王子でムファサを兄弟として家族に迎え入れるタカ(後のスカー)役に『シラノ』(21)のケルヴィン・ハリソン・Jr.、若きサラビ役にティファニー・ブーンが抜擢された。ムファサとタカを追い詰める恐ろしいライオンのキロス役は、日本でも人気が高いマッツ・ミケルセンが演じる。また『ライオン・キング』に続き、プンバァをセス・ローゲン、シンバをドナルド・グローヴァー、ナラをビヨンセ・ノウルズ=カーターが続投することも決定。そしてその、シンバとナラの娘・キアラ役は、ビヨンセの愛娘、ブルー・アイビー・カーターが演じることも明らかになり、映画では初となるビヨンセ母娘の共演にも注目が集まる。
このたび解禁された特別映像は楽曲「サークル・オブ・ライフ」の力強い楽曲が流れる中、王国の呪術師ラフィキが王の子シンバを抱き上げ、プライド・ランドの未来の王の誕生を告げる『ライオン・キング』ならではの象徴的なシーンから始まる。その後、王ムファサが息子のシンバに“命の環”(サークル・オブ・ライフ)や王としての教えを説くシーン、美しいサバンナの地を駆け回る様子や、プライド・ランドの住民たちの生き生きとした姿、危険なヌーに追いかけられるシンバなど、“これぞ『ライオン・キング』”と言いたくなる名シーンが満載。さらにシーンごとにアニメーション版から実写版へと映像が移り変わる贅沢な内容となっている。
また、映画のシーンだけではなく、名シーンを真似て子供を抱き上げる母親の姿や、ミュージカル版『ライオン・キング』で演じられている模様、ディズニーランドのショーや、ゲームになったシンバの姿まで映し出され、この30年の間で『ライオン・キング』がどのように“キング・オブ・エンターテイメント”として君臨し、世界中の人々に影響を与え、愛されてきたのか収められている。
王であるムファサが息子シンバに「命あるものは全てがかかわり合いを持ち、釣り合いを持っている。命あるものが輪となり、永遠に時を刻む」と語っているように“すべての人に生きる意味がある”という壮大なメッセージは、アニメーション映画でありながら世界中の人びとの心に響き、ライオンの王子シンバの成長物語やサバンナの動物たちの魅力全開のキャラクター、驚異のアニメーション映像、そしてアカデミー賞に輝いた「サークル・オブ・ライフ」の楽曲など、全方位揃ったエンターテイメント作品で人々を魅了し、語り継がれる伝説の作品となった。
この30周年という記念すべき年に公開されるのが、シンバの父:ムファサの<始まりの物語>ともいえる『ライオン・キング:ムファサ』。仲睦まじく育ってきたムファサと兄弟であるタカはなぜ別の道を歩むことになってしまったのか、王家の血を引くタカではなく、なぜ孤児のムファサが王になったのか。『ライオン・キング』でも因縁を感じさせたムファサ、スカー(タカ)、そしてシンバの母となるサラビとの間にはどんな物語があるのか…。『ライオン・キング』では明かされなかったシンバの父、偉大なる王ムファサの“はじまりの物語”が語られる。
長編アニメーションの公開以来、世界各国の様々なクリエイターに刺激を与え続けた『ライオン・キング』。今回の記念映像で、その影響力の大きさを確認してほしい。
文/スズキヒロシ