「スター・ウォーズ」俳優たちが語る特殊メイクの苦労話…スタッフに認識されず、衣装に触るのも一苦労?
「自分が緑色であることを忘れて驚くことも…」
一方、「ダフネと私は特殊メイクという共通点があり、私たちは撮影に臨む前の長い時間、一緒に椅子に座っていました」と振り返るのは、本作で実写の「スター・ウォーズ」作品に初登場を果たしたジェダイ・マスター、ヴァーネストラ・ロウを演じたレベッカ・ヘンダーソンだ。
全身が緑色で頭頂部にタトゥーが施されたヴァーネストラを演じるため、ヘンダーソンも特殊メイクで素顔を封印。「時々自分が緑色であることを忘れて鏡を見て、驚くこともありました」と、ヘンダーソンはEmpire誌のインタビューで茶目っ気たっぷりに振り返りながら、「メイクをしたあとの緑色の肌が大好きだったので、撮影が終わってメイクを落とされるといつもとても寂しい気持ちになりました」と役柄への強い愛着を示す。
とはいえ撮影中には苦労が多かったようで、「手に緑色の塗料をつけている時は、なにかを拾うだけでも大変なことでした。うっかり衣装のローブに触れてしまうと、みんなが慌てて『ダメ!』と叫ぶんです。それでも忘れてまた同じことをやってしまい、そのたびに『ごめんなさい』と謝ってばかりでした…」と苦笑い。特殊メイクが馴染みすぎたゆえのこのエピソードからは、いかに彼女が役に没頭していたかがわかることだろう。
ほかにも本作の劇中には、ヨーナス・スオタモ演じるウーキー族のジェダイのケルナッカや、マルガリータ・レヴィエヴァ演じるマザー・コリルなど、特殊メイクで魅力や個性が高められたキャラクターが続々と登場。それぞれの活躍ぶりはもちろんのこと、その特殊メイクの精巧さに着目しながら本作を楽しんでみてはいかがだろうか。
文/久保田 和馬
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