アルフォンソ・デ・ポルターゴが街中を駆け抜ける!『フェラーリ』迫力のレース映像
F1界の“帝王”と呼ばれた男、エンツォ・フェラーリの情熱と狂気に満ちた生き様を圧倒的熱量で描く衝撃の実話『フェラーリ』が7月5日(金)より公開される。このたび、本作より街中レース映像が解禁となった。
本作は、マイケル・マン監督が構想に30年をかけて映画化した作品。イタリア屈指の自動車メーカー、フェラーリ社の創始者であるフェラーリの激動の1年を描く。破綻寸前の夫婦生活を送るなか、会社経営でも窮地に立たされるフェラーリは、起死回生を賭けて公道レース「ミッレミリア」に挑戦する。「ミッレミリア」とはイタリア語で「1000マイル(約1600km)」の意味で、北イタリア、ロンバルディア州ブレシアをスタート/ゴール地点とし、一般公道のみを走行し、約1600kmを本気のレーシングスピードで走破する、伝説の都市間レースだ。主人公フェラーリをアダム・ドライバーが演じるほか、ペネロペ・クルス、シャイリーン・ウッドリー、パトリック・デンプシーら豪華実力派俳優が集結した。
このたび解禁となったのは、イタリアを1000マイル縦断する世界最高峰の耐久レース「ミッレミリア」に挑戦する命がけのレーサーたちを映した本編映像。ガブリエル・レオーネ演じるフェラーリ社のエースドライバー、アルフォンソ・デ・ポルターゴが命を懸けてレースに挑む姿がとらえられている。大迫力のエンジン音が響き渡る公道レースを捉えたシーンから始まり、沿道に集まる群衆の至近距離をマシンが駆け抜ける様子や、一分一秒を争う手に汗握るタイヤ交換の様子など、当時の伝説的レース「ミッレミリア」が驚くほどの臨場感をもって展開していく。またレーシングスーツではなく革ジャンにジーンズ姿、市街の一部ではコースとの間に柵も無いなど、いまでは考えられないほどに危険に満ちたレースであることもひしひしと伝わってくる映像になっている。
また、映像内では、燃料補給の数秒の間、駆け付けた恋人リンダ・クリスチャンとのわずかながらの逢瀬に気を取られるデ・ポルターゴの姿も。「僕は優勝する」と豪語し、熱烈なキスを交わす。この一幕は、実際にこの年の「ミッレミリア」レース中に起こった出来事として、当時、写真にも収められた有名なワンシーン。次の停車時にタイヤ交換を、とかけられた忠告をよそに繰り広げられるこの一連のシーンは、この後に起こる重大なアクシデントを予見させる、本作でも重要な場面となっている。
劇中では他にどのようなレース場面が描かれているのだろうか?迫力のレースをぜひ劇場で楽しんでほしい。
文/鈴木レイヤ