ユカちゃん役の高橋文哉が美術室のリアリティを絶賛!『ブルーピリオド』ルームツアー動画
累計発行部数が700万部を超える大人気漫画を実写化した『ブルーピリオド』(8月9日公開)。本作より、高橋文哉演じるユカちゃんこと鮎川龍二が美術室のセットを案内するルームツアー動画が到着した。
眞栄田郷敦主演で、美術に魅せられた高校生がライバルたちと切磋琢磨しながら国内最難関の美術大学の受験に挑戦する姿を描く本作。ユカちゃんは主人公の矢口八虎(眞栄田)の同級生。日本画で藝大入学を目指しており、八虎とは中学時代から続く犬猿の仲だったが、彼が美術に興味を持ち美術部に入部してからは、お互いを支える存在として距離が縮まっていく。
そんな2人にとって大切な場所である美術室は、元々はなにもなかった廃校の教室を美術スタッフが一から作り上げ、まるで本物さながらに仕上げたという。映像では高橋がその注目ポイントを紹介していく。
まず一つ目のポイントとして、壁や黒板に貼られた大量の張りや、絵を描くうえで絶対に欠かせない筆、そして美術室でよく見る大きな木製の机などを順々に回っていく。張り紙に描かれたスケッチなどは全てスタッフの手書きによるもので、一見使い込まれたように見える筆も新品をスタッフが「わしゃわしゃ」と揉み込み、まるで何年も使ったかのような質感に作り上げられている。高橋も撮影初日は中古だと思っていたようで、そんな手の込んだスタッフの努力に感心していた。
大きな木製の机は実際に使用している物を地方から取り寄せたもので、高橋は撮影中に机に落書きがあるのを発見したという。これもスタッフが描いたものだと思っていたが、実際は元々あったものだった。そんなリアルがギュッと詰め込まれた美術室に高橋も、「この映画のリアリティを追求するスタッフさんの心がすごく見える」と絶賛する。
次の注目ポイントとして「美術部の2人」を紹介。八虎を演じた眞栄田と、八虎が憧れる美術部の先輩、森まる役の桜田ひよりが登場し、高橋のリポーター姿を見ていた2人が「よっ!名MC!」と盛り上げる。
高橋から美術室の印象を問われた桜田は、「本当に自分がこの美術室で学生時代を過ごしているような感覚になった」と振り返り、眞栄田も「美術室って、けっこうアウェイな雰囲気があるじゃないですか?そのアウェイ感をすごく感じさせてくれた」とし、当初は美術に興味のなかった八虎が美術室に入った時の、“まだその場所に慣れていない、どこか馴染めない感じ”を美術室のリアルさがより助長してくれたと説明する。
また、3人が撮影の何ヶ月以上も前から絵の練習をしていたとことも話題に上がり、眞栄田が「絵は得意なほうじゃないんですけど、上手い以上に魅力ってあるんだなと感じました。0からのスタートで藝大受験までの(八虎の)成長具合を表現していければ」、桜田も「基本練習って一人でやるじゃないですか。でも、合同練習で初めてほかの皆さんの絵を見て、雰囲気とか個性がすごく豊かだなと思って、改めて奥の深さを感じられた」と続き、本作に携わったことでより深いところで美術の魅力を知ったと語っている。最後に、高橋が「美術部メンバーが実際に劇中で絵を描いているシーンもあるので、ぜひ映画館でお確かめください!」と締めたところで映像は終了する。
美術スタッフがこだわりを持って作り上げた美術室のセットも見どころの『ブルーピリオド』。鑑賞する際は一つひとつのアイテムに注目しながら、リアリティある空間で絵に向き合ったキャスト陣の情熱を感じ取ってほしい。
文/平尾嘉浩