ヒトラー南米逃亡説がモチーフ!『お隣さんはヒトラー?』隣人を疑う男の様々な表情を捉えた場面写真
アドルフ・ヒトラーの「南米逃亡説」をモチーフに、実際に起こり得たかもしれない世界線を大胆なアプローチで描いたナチス映画の新たな系譜となる『お隣さんはヒトラー?』(7月26日公開)。このたび隣人をヒトラーと疑う男の様々な表情を捉えた場面写真が解禁された。
ヒトラーの遺体を西側諸国が確認していない点、ナチス高官のアドルフ・アイヒマンなどが中南米に逃亡した事実、そして2015年にコロンビアのジャーナリストによってもたらされたCIAの極秘文書のなかに、ヒトラーに関する資料が発見され、SNSで公開されたことなどから、まことしやかにささやかれる「ヒトラー生存説」、「南米逃亡説」がモチーフになっている本作。
監督は、本作が長編2作目となるレオン・プルドフスキー。隣人をヒトラーと疑うポルスキー役を、テレビドラマ「ロンドン警視庁犯罪ファイル」のマイク・ウォーカー警視役で知られる、デヴィッド・ヘイマンが演じる。また、ヒトラーに疑われるヘルツォーク役に、『マイ・プライベート・アイダホ』(91)、『アルマゲドン』(98)のほか、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』(00)をはじめとするラース・フォン・トリアー監督のほぼ全作に出演しているウド・キア。
今回、解禁となったのは、新たに「もしも(if)」な領域の表情を映した場面写真6点。大使館職員に隣人がヒトラーだと訴えても信じてもらえない時の表情「疑心」、その大使館を後に帰路に着く際の表情「落胆」、隣家との境界線争いで負けた時の表情「驚愕」、夜半の雨に打たれた時の表情「悲観」、隣人がヒトラーであることを証明するために盗撮する時の表情「暴露」、そして正面を向く「虚無」を表すものとなる。
公開に合わせて「BS10 スターチャンネル」では、ナチスドイツが降伏した第二次世界大戦後もナチスの与えた影響を受け、人生の岐路に立たされる人々を描いた作品3作を特集放送。戦時下に計画されたナチスが絡んだ陰謀に現代で巻き込まれる女性の戦いを描いたサスペンスアクション『オペレーション・ナポレオン ナチスの陰謀』は独占日本初公開となる。
また、ナチスが大量に埋めた地雷を撤去するドイツの少年兵たちとそれを指揮するデンマーク人軍曹との心の交流と葛藤を描く実話ドラマ『ヒトラーの忘れもの』(15)や、終戦後のドイツを舞台にナチス幹部の子どもたちが直面する厳しく残酷な現実と、ユダヤ人青年との出会いを通じて揺れ動く子どもたちの心情を描いた『さよなら、アドルフ』(12)などの3本が放送されるので、そちらもチェックして。
文/山崎伸子