新“戦うヒロイン”はタフな人物ではない!?主演女優が『エイリアン:コヴェナント』を語り尽くす
広大な宇宙を舞台に “完璧な生命体”との遭遇を描き、映画史に金字塔を打ち立てた「エイリアン」。ジェームズ・キャメロン、デヴィッド・フィンチャーといったヒットメーカーを輩出した伝説的なシリーズの創造主、リドリー・スコット監督が自らメガホンをとった最新作『エイリアン:コヴェナント』が9月15日(金)に公開となる。
人類初の大規模な宇宙移民計画を実行するため、地球を旅立った宇宙船コヴェナント号。コールドスリープ中の男女2000人を乗せ、新たな植民地となる惑星オリエガ6を目指していたが、突如受信した謎の惑星からの信号を解析したことで事態は急変する。女性クルーのダニエルズらの反対を押し切り、船長代理のオラムは航路を変更して信号の発信元の惑星を目指すのだが…。
リドリー・スコットが生み出した「エイリアン」シリーズの主人公、エレン・リプリーは、海外メディアの調査でComingSoon.netの「最もタフなヒロイン10 人」に選出(2016年)、Yell!magazineの「アクションヒロイン・トップ20」で第1位(2015年)、DEN OF GEEK!の「SF映画のイケてる主人公TOP50」で1位(2012年)に輝くなど、今なお“戦うヒロイン”の代名詞として多くの人に愛され続けている。
今回、そんなリプリーを彷彿とさせる、新たな“戦うヒロイン”ダニエルズを演じたキャサリン・ウォーターストンのインタビュー映像が到着した。
公開となった映像でキャサリンは、自身の演じたダニエルズについて意外にも「特に勇敢だったりタフな人物ではない」と語る。ダニエルズは“戦う”というイメージからは遠い女性として登場するが、物語が進み危機に瀕していくにつれて “戦うヒロイン”へと覚醒していく。そんなダニエルズの変化についても「最初からカッコよくタフで戦う気満々な女性よりずっと共感できるし理解しやすいと思ったわ」と明かしている。
コヴェナント号が到着した謎の惑星で起きる異変について「息つく間もない展開がずっと続く。事態を飲み込む時間も与えられないまま全員が無理やり行動させられることになる。本当に恐ろしいの」とダニエルズたちが直面する恐怖の一端を語った。
また、マイケル・ファスベンダーが演じたアンドロイドについて「アンドロイドを演じる人と一緒に撮影できるなんて、まるでタイムトラベルをしている気分よ。3世代くらい先の未来かしら。どれくらい先かわからないけど、確実に来る未来だと思う。思考するAIは、今も開発が続いているもの。そのプレビューを見ているような気分だったわ。恐ろしくて、奇妙で、不思議で不気味だった」と我々の住むこの世界の先に、存在するかもしれない彼の不気味さについて語っている。
そして「本作は混乱と不安に満ちている。一度歯車が回り始めてしまったら、終わるまで決して止まってくれないの。それに、リドリーの思惑通りになっている。みんな震え上がると思うわ」と本作への期待を膨らませてくれる発言も飛び出した。
本作は、リドリー・スコットの手によって「エイリアン」シリーズの原点へと立ち返り、息をもつかせぬストーリー展開の果てに「誰がエイリアンを創造したのか?」という大いなる疑問に答えを提示していく。
リドリー・スコットの大いなる物語の中に放り込まれたダニエルズの運命は?彼女はどのように“戦うヒロイン”へと覚醒し、エイリアンに立ち向かうのか?彼女の活躍に注目だ。【Movie Walker】