豪華キャストが手応え!ハードボイルド『孤狼の血』に期待高まる
第69回日本推理作家協会賞受賞、「このミステリーがすごい!2016年版」国内編3位に輝いた、柚月裕子のベストセラー小説を映画化する『孤狼の血』。
本作の舞台は、昭和63年、暴力団対策法成立直前の広島。所轄署に配属となった日岡秀一は、暴力団との癒着を噂される大上とともに、金融会社の社員失踪事件を捜査する。常軌を逸した大上の捜査に戸惑う日岡。失踪事件を発端に、対立する暴力団組同士の抗争が激化していく…。
このハードなストーリーを表現するため、撮影は広島県呉市などで行われた。主人公である大上章吾を演じる役所広司は、撮影を終えた感想について「楽しかったですね。いい雰囲気だったし、俳優・スタッフ全員が“これはいい映画になるぞ”という手応えを強く感じられた現場だったんじゃないでしょうか」と、仕上がりを期待させるコメントを残した。
同じく撮影を終えての感想を聞かれた、大上の部下・日岡を演じる松坂桃李は「これまでなかなか体験することのなかった“攻めた現場”で、その日の現場がどういう感じで進むのか、想像のつかない日々でした」と、充実した現場を振り返った。
また、暴力団・尾谷組の若頭である、一之瀬守孝を演じている江口洋介は、撮影について「台本を超えているな、という手応えを感じていましたし、全てのシーンが繋がったら『仁義なき戦い』とはまた違った魅力を持ついい作品になると思います」と、かの名作への宣戦布告ともとれる大胆な発言で、作品への期待を表現する。
このほかにも、真木よう子、滝藤賢一、中村獅童、ピエール瀧、石橋蓮司などが参加し、広島県で約1か月にわたった撮影は5月20日に無事クランクアップ。現在完成に向け、白石和彌監督の指揮により作業が続けられている。『孤狼の血』は、来年5月12日(土)公開だ。【Movie Walker】