北村匠海、『映画クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記』大ヒットスタートに感激!「皆さんの夏をカラフルに彩れたら」
『映画クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記』の初日舞台挨拶が8月9日にTOHOシネマズ日比谷で開催され、北村匠海(ビリー役)、オズワルドの伊藤俊介(アンモナー伊藤役)と畠中悠(チュウ役)、戸松遥(アンジェラ役)、小林由美子(しんのすけ役)、ならはしみき(みさえ役)、森川智之(ひろし役)、こおろぎさとみ(ひまわり役)、真柴摩利(シロ役)が出席した。
「クレヨンしんちゃん」の映画シリーズ第31弾となる本作。現代に復活した恐竜が、カスカベや東京で大暴れ。シロとカスカベ防衛隊が小さな恐竜と出会い、生命の垣根を超えた友情を築き上げていく姿を描く。この日から全国367館で公開され、15時の時点で前作『しん次元!クレヨンしんちゃんTHE MOVIE 超能力大決戦~とべとべ手巻き寿司~』(23)の動員対比113パーセントを記録。シリーズ新記録を狙える大ヒットスタートを切った。
恐竜が大好きな生物学の研究者・ビリー役を演じた北村は「ひと夏の思い出は作れましたでしょうか」と上映後の会場に語りかけ、「この映画が、皆さんの夏をカラフルに彩るといいなと思っています。歴代の映画のなかでもたくさんの方に観ていただいている作品に関われて、とてもうれしく思っています」と喜びをにじませた。小林は「初日を迎えることができて感無量です」と笑顔を弾けさせ、本作のもう一人の主役とも言えるシロ役の真柴は「シロとしては、17年ぶりに皆さんに会うことができました。今日はとてもレアな日だと思いますので、どうか一緒に楽しんでください」と挨拶した。真柴が風間くんも演じていることから、こおろぎから「あれ!風間くんがいる!」と突っ込まれると、真柴は戸惑いながらも風間くんとしての演技を少し披露し、これにはオズワルドの伊藤も「そうなの!? マジっすか!知らなかった!」と驚きつつ目を輝かせていた。
「クレヨンしんちゃん」の大ファンだという北村は、せっかくの機会とあって野原家のメンバーに質問をぶつけることになった。北村が「野原家として長い時間を過ごしてきたと思うんですが、これだけは忘れられないというような、笑ってしまったアフレコ風景はありますか?」と尋ねると、小林は「ずっとドッカンドッカンしている」と終始盛り上がっていると明かしながら、「母ちゃんの『こら!しんのすけ!』というのは毎回、鬼気迫るものがある。うれしい!もっと怒って!と思う」とにっこり。こおろぎは「『マイクからもっと下がってください』って言われてるもんね」とならはしの熱演について証言し、森川は「みさえがしんのすけに怒っている時も、ひろし的には『俺が怒られているのか』とドキッとする」とひろしの気持ちを代弁。息ぴったりにトークを繰り広げるレギュラー声優のメンバーを見て、北村は「本当の家族のよう」と楽しそうに話していた。
またこの日は、恐竜フィーバーを描く映画にちなみ、自分がいま「フィーバーしていること」をフリップで告白するひと幕もあった。北村は「滝汗フィーバー」とフリップを掲げ、「室内用に自転車を買った。お風呂に入る前に、50分、1時間くらい自転車をこぐ。シンプルに毎日暑いのにプラスして、滝のように汗をかいてお風呂に入ることにハマっています。あとバンドをやっていてフェスなどに行くと、本当に灼熱で。そこでも汗をかく。汗をかくことにハマっているんです。汗をかくのが気持ちいいんです」と夏を満喫している様子。
「夏休みフィーバー」だという小林は、「小学校1年生の息子と、中学校1年生の娘がいる。夏休みで、毎日が大フィーバーです。学校がある時は起こすまで起きないのに、休みとなると朝から大フィーバー。朝から、エネルギー120パーセントでぶつかってくる」と悩みをこぼして、会場の親世代の共感を集めた。森川は「ゴルフ&野球。小林さんが最近ゴルフの練習を始めたらしい。僕はゴルフが好きなので、涼しくなったら、親子でゴルフのラウンドデビューに行こうかなと企んでいます」と“親子”の交流を計画していた。
最後には北村の「オラたちの恐竜日記、祝公開!」という掛け声に続いて、会場も一緒に「しんちゃんフィーバー!」と発声。くす玉を割って、公開をにぎやかにお祝いした。北村は「子どものころからずっと家族で観てきた『クレヨンしんちゃん』に自分が出ているというのは、すごく感慨深いものがあります」と改めてしみじみ。「映画を観てくださるすべての世代の方の今年の夏が、いい時間になるといいなと思います。長く愛していただけるとうれしいです」と願い、大きな拍手を浴びていた。
取材・文/成田おり枝