高所落下やカーアクション、格闘、銃撃、ジャンプなどあらゆるスタントが高いレベルで味わえる『フォールガイ』など週末観るならこの3本!

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高所落下やカーアクション、格闘、銃撃、ジャンプなどあらゆるスタントが高いレベルで味わえる『フォールガイ』など週末観るならこの3本!

週末に観てほしい映像作品3本を、MOVIE WALKER PRESSに携わる映画ライター陣が(独断と偏見で)紹介します!
週末に観てほしい映像作品3本を、MOVIE WALKER PRESSに携わる映画ライター陣が(独断と偏見で)紹介します!

MOVIE WALKER PRESSスタッフが、いま観てほしい映像作品3本を(独断と偏見で)紹介する連載企画「今週の☆☆☆」。今週は、デヴィッド・リーチ監督&ライアン・ゴズリングが贈るアクション、オレンジ色のネコ“ガーフィールド“が主人公の3Dアニメーション映画、チェ・ジウ7年ぶりのスクリーン復帰作の、ワクワクする3本。

見どころ満載の痛快エンタメ…『フォールガイ』(公開中)

【写真を見る】ライアン・ゴズリング演じるコルトがあらゆるアクションを披露!(『フォールガイ』)
【写真を見る】ライアン・ゴズリング演じるコルトがあらゆるアクションを披露!(『フォールガイ』)[c]2024 UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved.

『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』(19)、『ブレット・トレイン』(22)などヒット作を連発しているデヴィッド・リーチ監督のアクション大作。大ケガをして映画界から姿を消したスタントマンのコルト(ライアン・ゴズリング)は、元カノのジョディ(エミリー・ブラント)の監督デビュー作を応援するため現場に復帰。ところが主演俳優の失踪事件に巻き込まれてしまう。

監督のリーチはスタントマン出身。自身の経験を生かした本作は、高所落下やカーアクション、格闘、銃撃、ジャンプなどあらゆるスタントが高いレベルで味わえる。開放的なロケーションのもと、次々に飛びだす大技アクションが醸すスリルと解放感はまるでジェットコースター。コルトが殺人事件の容疑者にされる巻き込まれ型ミステリー、撮影現場が舞台だけに映画作りの裏側が味わえるのもお楽しみだ。コルトとジョディが織り成すドタバタ調の恋愛ドラマも見どころで、アクション&サスペンスと硬派に偏りがちな本作に笑いと潤いを与えている。賞レースの常連ゴズリングとブラントのキュートな熱演を含め、見どころ満載の痛快エンタメ作である。(映画ライター・神武団四郎)

山里亮太の“声質“がガーフィールドにピッタリ…『ねこのガーフィールド』(公開中)

世界一甘やかされた家ねこ、ガーフィールドの冒険を描く『ねこのガーフィールド』
世界一甘やかされた家ねこ、ガーフィールドの冒険を描く『ねこのガーフィールド』

全世界興行収入ランキングで、『マッドマックス:フュリオサ』(24)超えの1位とは、こりゃスゴイ!日本に限って言えば、そこまで認知度が高くないように思えるが、とはいえ主人公ガーフィールドのキャラ設定だけで、誰もが興味を禁じ得ないハズ。なにしろガーフィールドは、“超のつく食いしん坊で怠け者、且つふてぶてしい“、それだけで観たくなる。しかも冒頭、超ラブリーな仔ネコ時代のガーフィールドが人間の飼い主ジョンと巡り合うまでの経緯も、ホロリとドキドキが絡んで動物好きにはたまらない!そしていまもジョンに溺愛され、欲しいものは何でもネットで注文、必要以上に動かず幸せ太り中のオレンジ色のガーフィールドが、生き別れた父ネコのためにしぶしぶ外の世界に踏み出していく―。

道中で出会う、ずる賢かったりおバカだったり、はたまた敵か味方か微妙だったりする、その全キャラが濃くて楽しい。少々中だるみはあるが、後半に向かって繰り広げられるアクションシーンのスピード感、アイディア勝負の楽しいそれにワクワク必至。父と息子の愛の再確認や絆で、ほんのり感動もあり。ガーフィールド役クリス・プラット、父ネコ役サミュエル・L・ジャクソンも聞きごたえあるが、日本語吹替版のガーフィールド役山里亮太の“声質“が個人的にはガーフィールドにピッタリ!(映画ライター・折田千鶴子)


現代の世相を反映した、恐怖の“新常態“…『ニューノーマル』(公開中)

6人の男女の奇妙な運命を描く『ニューノーマル』
6人の男女の奇妙な運命を描く『ニューノーマル』[c]2023 UNPA STUDIOS.ALL RIGHTS RESERVED.

『コンジアム』(19)で注目された韓国のチョン・ボムシク監督の新作は、複数のショートストーリーで構成された恐怖劇。マンション暮らしの女性(チェ・ジウ)が怪しげな火災報知器の点検員に脅かされる第1話、マッチングアプリを利用する女の子(イ・ユミ)の悲劇を描く第3話など、日常に潜む狂気をテーマにしたエピソードが並ぶ。一見独立している6つの逸話の登場人物の人生をさりげなく交錯させたり、『殺しのドレス』(81)などの名作にちなんで各話の題名を付けたり、単なるオムニバス形式にとどまらない遊び心がたっぷり。

また、ホラーとコメディの境界線を狙ったような作風も本作の特徴で、不穏なスリルとブラックな笑いが混じり合った映像世界に引き込まれる。なかでもコンビニでのカスハラ、ネット掲示板の猟奇的な書き込みを題材にした第6話の出来ばえが出色。不条理な事件が絶えない現代の世相を反映した、恐怖の“新常態”がここにある!(映画ライター・高橋諭治)

映画を観たいけれど、どの作品を選べばいいかわからない…という人は、ぜひこのレビューを参考にお気に入りの1本を見つけてみて。

構成/サンクレイオ翼

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