竹林亮監督&齊藤工企画、プロデュース『大きな家』12月公開!優しく力強い予告映像&本ビジュアル
竹林亮が監督を務め、齊藤工が企画、プロデュースする映画『大きな家』が12月6日(金)より先行公開、12月20日(金)より全国公開となることが決定。あわせて、本編の予告映像と本ビジュアルが解禁に。さらに、主題歌はハンバートハンバートのオリジナル楽曲「トンネル」に決定した。
中学2年生1クラス全員に密着した青春リアリティ映画『14歳の栞』(21)で注目を浴びた竹林がメガホンをとる本作。俳優としても第一線で活躍する齊藤が企画、プロデュースを担った。齊藤が約4年前に訪れたとある児童養護施設。斎藤は当時を振り返り「貴方もまた、もう二度と来ない大人なんだね」とでも言わんばかりの子どもの目が忘れられなかったと語る。そして、『14歳の栞』を観た齊藤が内容だけでなく、子どもたちを第一に配慮した上映方法やその姿勢に感銘を受け、旧知の仲である竹林に本企画を相談しプロジェクトがスタートした。齊藤は個人的に施設に訪問を重ね、信頼関係を築き、施設に密着するという貴重な機会を得た。監督も撮影期間に入る前から何度も定期的に施設を訪問し、子どもたちと交流を重ねていきながら、彼らの思いや葛藤、そして成長を大切に記録した。
解禁となった本ビジュアルは、映画のなかでの子どもたちの日常をイラスト化したもの。友達と遊ぶシャボン玉や趣味のカメラ。みんなでの山登り、部活の野球、初めて結ぶネクタイ。オーストラリア出身で東京を拠点に活動するイラストレーターのエイドリアン・ホーガンが、温もりを感じるタッチとともに、鮮やかな色彩で子どもたちの持つ繊細さと力強さを描いた。
予告編で映し出されるのは、児童養護施設で暮らす子どもたちの姿だ。「一緒に暮らしている他人」、「ここは家とは言わないもん」の言葉に反して、血のつながりのないほかの子どもや職員と日々を過ごす、まるで家族のような日常が映し出されていく。離れて暮らす両親への想い。生活を身近で支える職員との関係性。学校の友だちとの距離感や、施設を出たあとの暮らし。私たちが知らなかった“ふつう”の日常のなかで、子どもたちの葛藤や、成長していく姿、そして未来へと一歩踏み出していく姿が描かれいる。漫画家の松本大洋は「子どもたちの言葉ひとつひとつが、心に響きました」、テレビプロデューサーの上田遼平は「会ったこともないのに、大切な人が増えてしまった」と、それぞれ作品にコメントも寄せた。
また、主題歌はハンバートハンバート「トンネル」に決定。本作に合わせてアレンジを加えた楽曲は2024年の冬にリリースが予定されている。メンバーの佐野遊穂は「見終わった時には、説明できない気持ちで胸がいっぱいになる。なんだか分からないけど涙があふれてくる。説明できないところが、この映画の誠実さなのだと思いました」と本作の魅力を語った。また、同じくメンバーの佐藤良成は「子どもたちを追うカメラの自然で淡々とした姿勢に感銘を受け快諾しました。どんな曲をと考えていたときに、あの曲がぴったりじゃない?とうちのスタッフから提案されたのが「トンネル」です。映像を観る前に作った曲なのに歌詞やメロディが彼らの姿と重なり、これしかないと思いました」と本作と楽曲に対して語った。
児童養護施設への理解が進み、そこで育った子どもたちが少しでも暮らしやすい社会になるように願って製作された本作。作品公式サイトでは支援募集ページも設立されている。この機会にぜひ情報を確認してほしい。