史上最も売れたビデオゲームが2025年初の実写映画化!『マインクラフト/ザ・ムービー』初映像&ビジュアル
通称“マイクラ”として日本でも大人気のビデオゲーム「マインクラフト」の世界を実写化した映画「A MINECRAFT MOVIE」が邦題を『マインクラフト/ザ・ムービー』として2025年に公開されることが決定。初映像とビジュアルが解禁された。
「マインクラフト」は2009年に誕生し、2011年に正式発売されて以来、瞬く間に世界を席巻したビデオゲーム。ワールドと呼ばれる3Dブロックで構成されたバーチャル空間の中で、3Dブロックを集めながら自分の好きなように動き、自分の好きなようにものづくりや冒険が楽しめるという内容だ。様々なプラットフォームで展開され、2014年には「世界で最も売れたインディーズゲーム」としてギネス世界記録に認定。2023年に世界売上本数が3億本を突破した。北欧生まれのこのゲームが今は全世界に広がり、世界一売れている大人気ゲームへと成長。その勢いはゲームの枠を超えて、アパレルや玩具、各種関連商品の販売やイベントの実施に加え、クリエイティブ力や創作意欲をふんだんに刺激するとして小中学校の教材にも活用され、プログラミング教室教材としての使用で全国大会も開かれるなど、子どもたちの主体性、創造力、探求心をはぐくむ未来の教材としても大注目されている。
世界一有名なゲームといっても過言ではない「マインクラフト」の一番の特徴であり最大の魅力は、自由度の高さ。創りたいものがほぼ無限に創れ、想像することがすべて実現できるクリエイティブで自由があふれる世界、それがマインクラフトなのだ。他のゲームのようにストーリーに沿って指定された課題をクリアする、手順に沿って生き物やペットを育てるなどの決まり事はない。さらに遊び方に制限や正しい、間違っているなどの規定もない。やるべきことが決まってないマイクラの世界では、一人ひとりが思い通り好きに遊ぶことができ、自分がやりたいことを見つけて楽しめ、自分なりの遊び方を探求、想像し、壮大なアドベンチャーを楽しむ。逆に、わからないことがあっても、自分でなんとかしなくてはならないため、問題をクリアしたり、必要なことをプラスしていくための判断力を要するところが魅力や楽しさでもある。
マインクラフトには“サバイバルモード”と“クリエイティブモード”がある。サバイバルモードは「生き残ること」に特化したモード。敵から身を守りつつ、食料を手に入れ、武器を作り、生き残りを目指すもの。一方、クリエイティブモードはブロックやアイテムが無限に使い放題なので、大きな建造物を作ったり、冒険して宝を見つけたり、秘密の神殿や城などを発見したりと、広い世界を自由に楽しめる。どちらのモードでも、クラフト機能でアイテムやブロックを調合、加工して武器や防具などの新たなアイテムやブロックも作成できる。
無限に創造でき、なんでもアリのマイクラの世界を映画化するとしたらいったいどのような設定になるのか、どんなキャラクターが登場するのか、どんな物語になるのか、その可能性はまさに無限大。世界中のファンが待ち望んでいるマイクラの映画化の内容についてはこれまですべてがベールに包まれ、どのような映画になるのか一切明かされてこなかった。
満を持して世界待望の映像が公開された本作。その映像では、謎のポータルからマインクラフトの世界に突然来てしまった何者かわからない4人の姿が。ピンクのジャケットを着たロン毛男ギャレットを演じるのは「アクアマン」シリーズ、『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』(23)のジェイソン・モモア。アクション全開の作品イメージが強いモモアは一体今回どんな人物なのか?そして彼との関係性が明かされない3人の登場人物たちを演じるのは「ウェンズデー」で一躍注目されたエマ・マイヤーズ、『カラーパープル』(23)でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされたダニエル・ブルックス、『黒い司法 0%からの奇跡』(19)のセバスチャン・ユージン・ハンセン。彼らの目の前に広がるのは、まるでブロックで創られたかのような木々、湖、山々、などの大自然。それはまさにマイクラの代名詞ともいえる世界だ。
しかし、一体ここはどこなのか?ピンクの羊や、気球に乗って襲ってくるブタの大軍、作業台の上でモノを完成させるギャレットの「ここはなんでも自分で創れる世界だ」の声とともに、男の子が手にするブロック。マイクラを象徴するモンスターとして世界中で知られ親しまれているクリーパーの姿も。そして、火の中から水色シャツを着たヒゲもじゃ男も登場。ヒゲもじゃ男、スティーブを演じるのは、ゲームの映画化として世界的に大ヒットした『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』(23)でクッパの声を演じたジャック・ブラック。マイクラの世界でスティーブは水色のシャツを着たプレイヤーの初期デフォルトスキンとして知られている。
彼らはなぜマイクラの世界に来てしまったのか?そしてこれから一体どんな物語が繰り広げられるのか?ストーリーは全く明かされないながら、一つひとつのシーンにはファンには気になる要素がちりばめられている。
2025年の最重要作となりそうな本作。来年の公開に向けて、ぜひ最新情報をチェックしてほしい!
文/スズキヒロシ