『トランスフォーマー/ONE』で洋画吹替え初挑戦の吉岡里帆、木村昴&木村良平からの言葉に「家帰って泣きます…」
今年で40周年を迎えるハズブロの人気玩具を映画化し、これまで公開された実写映画全7作累計で全世界興収52億ドルを突破している「トランスフォーマー」シリーズの最新作となる『トランスフォーマー/ONE』(9月20日公開)。本作のスタチュー登場イベントが9月11日に都内で行われ、日本語吹替版でエリータ-1役を務めた吉岡里帆とD-16/メガトロン役の木村昴、B-127/バンブルビー役の木村良平が登壇した。
正義のオートボットをまとめる“オプティマスプライム”になる前のオライオンパックスと、破壊の限りを尽くす最悪のヴィラン“メガトロン”になる前のD-16の知られざる友情の物語を通し、トランスフォーム能力の起源やトランスフォーマー史上最大の戦いといわれる“サイバトロン星の戦い”を描く本作。最先端の映像技術を駆使した“新次元のリアルCGムービー”として公開前からすでに大きな注目を集めている。
そんな本作で吹替え声優初挑戦となった吉岡は「アニメーションって、いまこんな次元まで来ているのかと驚いてしまいました」と、本作の圧倒的な映像世界に脱帽。「なかでも一番私が燃えたのは、ロボットたちの錆の感じで、働いているロボットたちに泥がついて錆びているという質感がリアルで『ああ、生きてる!』って感じがしました」と興奮冷めやらぬトーンで熱弁をふるう。
一方、これが初の「トランスフォーマー」シリーズ参戦となった木村昴は「『ついに僕トランスフォーマーに出られるんですか!?』と少年に戻ったのですが、どんな役かと訊いたらメガトロンと言われてすごく戸惑いました」と出演が決まった時の心境を吐露。「イメージにあるメガトロンの雰囲気や声じゃなく、真新しい雰囲気を出せたらいいなと思いながら、オリジナルにも引っ張られずに新しいメガトロン像を作ってみようと思って挑みました」と振り返った。
シリーズ前作の『バンブルビー』(17)やテレビアニメシリーズでもバンブルビー役を務めてきた木村良平は「前回の映画では早々に喉を取られてしまっていたので、今回はとてもよく喋ってくれて本当に良かったです」と笑顔を見せ、「予告編でもお2人のキャラクターよりも出番は少ないのですが、しゃべる量は負けていない。収録終わった時汗だくになりましたね」。
さらに木村良平は、吉岡の吹替えについて「普段顔出しされている方なので、どういうふうに来られるのかと思っていたのですが、むちゃくちゃ上手で、わかっている人の吹替でした」と大絶賛。木村昴からも「スタッフの皆さんも『すごい』とおっしゃっていました」と言葉をかけられ、吉岡は「そんなこと言ってもらったら、今日家帰って泣きます…」と感極まった表情。本作の出演が決まってから様々な作品の吹替え版を観て、発声方法などを研究していたことを明かした。
そしてイベント終盤、木村昴の「トランスフォーマー出動!」という掛け声に合わせて後方のスクリーンが上がると、オプティマスプライムとメガトロン、バンブルビーとエリータ-1のスタチューが会場に姿を現す。迫力満点の見た目と精巧なつくりのスタチューに「すごい!」「圧巻ですね!」と大興奮の3名は、それぞれ自身が演じたキャラクターのスタチューにすっかり見惚れてしまう。
スタチューを前にエリータ-1の魅力を訊かれた吉岡は「エリータはトランスフォームできない自分を卑下したりしないし、芯があって輝いて生きていることにとても魅力を感じました」と語り、木村昴からも「紅一点というかチームになくてはならない存在。チームとして成長していくときにはより存在感を放っていました」とエリータ-1を讃える言葉が。さらに木村昴は「メガトロンはこのチームから抜けちゃうんですけど…」と呟き会場の笑いを誘い、「この4体が仲良く並んでいるのはいまだけです!」とアピールしていた。
取材・文/久保田 和馬