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第37回東京国際映画祭「黒澤明賞」受賞者に三宅唱とフー・ティエンユーが決定!齊藤工がエシカル・フィルム賞の審査員長に

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第37回東京国際映画祭「黒澤明賞」受賞者に三宅唱とフー・ティエンユーが決定!齊藤工がエシカル・フィルム賞の審査員長に

<コメント>

●三宅唱(黒澤明賞受賞者)

「これまで一緒に仕事をしたすべてのスタッフ、俳優に敬意を表します。誰一人欠けても同じ映画はできませんでした。かつての撮影所の時代と異なり、私たちは撮影毎に非正規雇用の形でその都度集まってーメンバーも多少入れ替わりながらー作っていますが、時間をかけて、少しずつチームとしての映画づくりができているように感じます。この度の受賞は、今後もチームとしての映画づくりをより豊かなものにせよ、ということだと受け止めたいと思います。選考委員の皆様ならびに東京国際映画祭に感謝いたします。ありがとうございます」

●フー・ティエンユー(黒澤明賞受賞者)

「このような栄誉を与えてくださった第37回東京国際映画祭に心より感謝申し上げます。私は、尊敬する黒澤明監督や審査委員の山田洋次監督の作品から、映画には人間の本質を描きだす力があることを学んできました。そして、映画は言葉や時間を超えて、人々に理解や癒しを感じさせることができると信じています。黒澤明賞は私にとってひとつの確証のようなものであり、この名前とともに素晴らしい映画製作の世界に身を置けることは夢のように光栄なことです。東京国際映画祭に心から感謝いたします」

●齊藤工(エシカル・フィルム賞審査委員長)

「ありがとうございます。“エシカル”と言う言葉を調べてみると「法律などの縛りがなくても、みんなが正しい、公平だ、と思っていること」との事でした。そんな現代のエシカルに多少の窮屈さも感じるとともに、映画の歴史を振り返ると、まさにこうやって各時代時代で作品を受け取る人たちが、形の無い映画的倫理観を形成して未来に繋げて来たのも事実だと思います。映画はエンターテインメント。毎年観客として足繁く通っているTIFFに、今回も肩肘張らず、一観客として映画の未来との出逢いを愉しみにしております」


文/スズキヒロシ

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