いよいよ10月28日(月)から開催となる第37回東京国際映画祭。海外からも多くのゲストを迎え、日本最大の国際映画祭がまもなく開始される。今年も、多彩なイベントが実施予定となっているので、そのラインナップをおさらいしていこう。
日比谷の秋の風物詩となりつつある東京ミッドタウン日比谷、日比谷ステップ広場における屋外上映は、今年はWアニバーサリー。公開から1年も経たない新作『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』(24)や、『タクシードライバー』(76)、『クレイマー、クレイマー』(80)、『スタンド・バイ・ミー』(87)といった往年の名作も含む「コロンビア・ピクチャーズ100周年特集」と「宇宙戦艦ヤマト50周年特集」のほか、2つの大ヒットシリーズ「ミッション:インポッシブル」と「ワイルド・スピード」の第1作と最新作をラインナップ。秋日和のもと、大型ビジョンで名作を堪能できるイベントだ。期間は、10月29日(火)から11月6日(水)で、11月3日(日)は「ゴジラ・フェス2024」のため上映なしとなっている。
次に、今年で5年目となる世界の映画人との交流の場「交流ラウンジ」を一挙紹介。29日(火)18時からは、パヤル・カパーリヤーと是枝裕和。30日(水)15時からはエリック・クーとマイク・ウィルアン。31日(木)17時からはジョニー・トーと入江悠が対談。そして1日(金)15時のNippon Cinema Nowトークセッション「私たちの映画の作り方」では、滝野弘仁、ヤン・リーピン、マーク・ギル、金允洙、カンヌ国際映画祭代表補佐兼映画部門ディレクターが登壇する。また、3日(日)16時からは、ニア・ディナタ&三島有紀子の対談が実施される。交流ラウンジは、一般参加者も若干名、抽選で招待するとのこと。詳細は東京国際映画祭公式サイトをチェックしてほしい。
そして「第14回MPAセミナー」では、ジェネレーティブAIなど最新テクノロジーを活用した映画制作など、海外プロダクションの最新動向に焦点を当てる。また日本映像職能連合シンポジウム「映適ガイドラインで現場はどう変わったか2」は、2023年4月に活動を開始した「映適」によって映画制作現場はどのように変化しているのかを各現場スタッフが語り合うシンポジウムだ。30日(水)には、【TIFF×STORY STUDY トークイベント】「アニメーションの中の街」が開催。映画『きみの色』(公開中)の舞台はなぜ長崎だったのか?といった、アニメの中の“街”について、本作のプロデューサーである岡村和佳菜と、川村元気がトークを展開する。
続いては31日(水)に行われる、Dolby Cinemaで上映された邦画を称える「Dolby Cinema Japan Awards 2024」。本アワードの受賞作品関係者や監督、キャストを招き、Dolbyの技術を活用してコンテンツ産業の発展に貢献した作品や団体にスポットを当てていく。そしてアニメシンポジウムでは、「『宇宙戦艦ヤマト』の歴史的意味」、「日本アニメの新世代」、「アニメーション監督への道」の3つのステージが展開。氷川竜介や塚原重義、アン・ジェフンらが登壇に、アニメについてそれぞれのテーマで語る予定だ。
そのほかにも、福島での映画製作ワークショップを指導したタル・ベーラ監督と、山田洋次監督を迎えたトークや特別功労賞授与式、同じくベーラ監督が登壇して福島の映画製作の可能性を探るトークイベント、菊地凛子や磯村勇斗、是枝裕和が登壇して、活躍する女性たちに光を当てるプログラムとなるTIFFスペシャルトークセッション ケリング「ウーマン・イン・モーション」、香港を代表するアクションスター、サモ・ハンによるマスタークラスなど、多数のイベントやキャンペーンが開催される。
本映画祭ならではのイベントが目白押しとなる東京国際映画祭。ここでしか聞けない話や、ここでしかできない体験も多数あるので、気になる方はぜひお早めにチェックしてほしい!
文/サンクレイオ翼
期間:10月28日(月)~11月6日(水)
会場:日比谷、有楽町、丸の内、銀座地区
公式サイト:www.tiff-jp.net
■TIFFCOM2024
期間:10月30日(水)~11月1日(金)
公式サイト:www.tiffcom.jp