第37回東京国際映画祭が開幕!菊地凛子「自分の人生が変わるような衝撃を受ける作品と出会えた」と映画愛を炸裂

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第37回東京国際映画祭が開幕!菊地凛子「自分の人生が変わるような衝撃を受ける作品と出会えた」と映画愛を炸裂

第37回東京国際映画祭(TIFF)が10月28日に開幕し、東京宝塚劇場でオープニングセレモニーが開催された。フェスティバル・ナビゲーターの菊地凛子やオープニング作品『十一人の賊軍』の白石和彌監督、山田孝之ら豪華キャストをはじめ、トニー・レオンら審査員たちが熱い視線を浴びた。

 バーチャルシンガー花譜、サラ・オレイン、LEO、大井一彌、池田美佳、鈴木陽平によるオープニングアクト
バーチャルシンガー花譜、サラ・オレイン、LEO、大井一彌、池田美佳、鈴木陽平によるオープニングアクト

バーチャルシンガー花譜、サラ・オレイン、LEO、大井一彌、池田美佳、鈴木陽平によるオープニングアクトで幕を開け、温まった会場。花譜はその後、映画祭の作品ラインナップについても解説した。また、映画祭の開催を祝し、武藤容治経済産業大臣が挨拶をしたあと、石破茂内閣総理大臣によるビデオメッセージも流された。

 バーチャルシンガー花譜は作品のラインナップの解説も行った
バーチャルシンガー花譜は作品のラインナップの解説も行った

続いて、フェスティバル・ナビゲーターの菊地が登場。TIFFに初参加となった菊地は「初めての参加で名誉あるお仕事をいただきました。映画は一つの共通言語として、いろんな国々の方々とつながることができます。私も映画というもので、自分の人生が変わるような衝撃を受ける作品と出会ってきました」と映画愛を語った。

審査委員長のトニー・レオン
審査委員長のトニー・レオン

菊地はさらに「映画のなかの登場人物が、傷ついたり泣いたり希望を持って生きようとしたりしますが、(映画を観ることにより)そのなかで一緒に傷ついたり、喜んだりすることで、映画館を出るころにはすっかり元気になって、明日も頑張ろうと思えます。自分も映画の世界に入ったから、映画を通じてたくさんのことをいろんな人に伝えていきたいという希望を持って、日々真摯に頑張ろうと思っています」と、あふれる想いや今後の展望を述べた。

トニー・レオンら審査員たち
トニー・レオンら審査員たち

その後、コンペティション部門審査委員のトニー・レオン、エニェディ・イルディコー、橋本愛、キアラ・マストロヤンニ、ジョニー・トーらも登場。レオンは「皆さん、こんばんは!」と日本語で挨拶をし、会場を魅了した。

オープニング作品『十一人の賊軍』の白石和彌監督
オープニング作品『十一人の賊軍』の白石和彌監督

最後に『十一人の賊軍』チームから白石監督、山田のほか、鞘師里保、佐久本宝、千原せいじ、一ノ瀬颯、野村周平、小柳亮太、本山力らが登壇。

白石監督は「この映画をオープニングに選んでいただき、ありがとうございます!去年の8月から11月まで、泥まみれになって撮影をしました。いま、皆さんのきれいな姿を見れて感無量です。誇らしい気持ちでいっぱいです」と喜び、笑顔を見せた。

『十一人の賊軍』の主演を務めた山田孝之
『十一人の賊軍』の主演を務めた山田孝之

また、映画の見どころを問われた山田は「いわゆる時代劇、昔の設定ですが、そのなかで生きている人たち、やっている行動は、現代の人たちと同じだと思います。観る視点によって、悪いなあ、悪だなあと思ったりすると思いますが、みんないまより良い状況にしようとして動いてる人たちです。それを自分に落とし込んで映画を観ていただいたら響くんじゃないかと」と語ったあと「私はただ逃げてるだけの役です。さよなら」とおちゃめに言って笑いを取る。

『十一人の賊軍』のチーム一同
『十一人の賊軍』のチーム一同

去り際には白石監督が「皆さん、映画を観たら背中を押してください。ありがとうございます!」としっかりアピールした。

安藤裕康チェアマンが開会宣言
安藤裕康チェアマンが開会宣言

最後に安藤裕康チェアマンが登場。「今年はレッドカーペットを歩行してくださった方が20%増えましたし、それらを楽しんでくれた方も昨年の倍以上、増えました。また、会場にも昨年を上回る方々が来てくれました」と今年の手応えを語ったあと、開会宣言をした。


第37回東京国際映画祭は、10月28日~11月6日(水)まで、丸の内TOEI、丸の内ピカデリー、TOHOシネマズ日比谷、有楽町よみうりホールの大型劇場に加え、角川シネマ有楽町、シネスイッチ銀座、ヒューマントラストシネマ有楽町、TOHOシネマズシャンテなどで開催される。

取材・文/山崎伸子

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