日本と中国の文化交流促進を目指し、2024年に中国映画界を盛り上げた最新のヒット作を含む9作品が上映される「2024大阪・中国映画週間」が、10月31日(木)から11月6日(水)まで大阪・天保山のTEMPO HARBOR THEATERにて開催。その豪華ラインナップを一気に紹介していこう!
まず注目は、中国を代表する喜劇スターのシェン・トンとマー・リーが主演を務めた『抓娃娃-後継者養成計画-』。大企業の社長が跡取り息子のために貧乏家庭のふりをして、大学進学を目指させるというとんでもない計画に打ってでるコメディで、7月に公開されるや中国の夏休み興行を席巻。興行収入33億元を超えるメガヒットを記録した。
また、興収30億元を超えるメガヒット作『薬の神じゃない!』(18)のシュー・ジェンが監督・脚本・主演を務め、デリバリー配達員として新たな人生をスタートさせる男を描いたヒューマンドラマ『アップストリーム〜逆転人生〜』や、第14回北京国際映画祭で最優秀作品賞など3冠に輝いた『最高でも、最低でもない俺のグッドライフ』、「唐人街探偵」シリーズのチェン・スーチェン監督の最新作で、リウ・ハオランとジョン・キューザックが共演した『デクリプト』。
さらに、オスカー女優ユン・ヨジョンと『破墓/パミョ』(公開中)のキム・ゴウンが共演した韓国映画『君が描く光』(16)を、ベテラン女優カラ・ワイと『ワン・セカンド 永遠の24フレーム』(20)のリウ・ハオツンの共演でリメイクした『スケッチ〜〜彼女と描いた光〜』に、今年6月に興収ランキングで2週連続No. 1を飾った『雲の上の売店』、興収13億元を超えるヒットを記録した『黙殺〜沈黙が始まったあの日〜』も上映。
そしてオープニングを飾るのは、これまで幾度となく映像化されてきた曹雪芹の名著「紅楼夢」を『孔子の教え』(11)のフー・メイ監督が映画化した芸術的なラブストーリー『新紅楼夢〜天運良縁〜』。ほかにも最先端の8K技術で撮影された圧倒的な美しさで観る者を虜にする『京劇映画 捉放曹』も日本上陸を果たすなど、中国映画ファン必見の作品がずらり集結。
会期中には『新紅楼夢〜天運良縁〜』のフー・メイ監督や、『アップストリーム〜逆転人生〜』のシュー・ジェンが来日し、ゲストとして登壇する予定も。詳しい上映スケジュールとチケット情報を公式サイトでチェックし、この機会に中国映画のいまをスクリーンで目撃しよう!
文/久保田 和馬