過去20年間におけるフランスホラー映画で初登場第1位を記録した毒グモパニックホラー『スパイダー/増殖』(11月1日公開)。このたび、各界著名人からの推奨コメントおよび冒頭映像が解禁となった。
本作は、主人公カレブ(テオ・クリスティーヌ)がある珍しい毒グモを手に入れるところから始まるパニックホラー。ところが、そのクモが脱走してしまい、カレブたちが住むアパートで繁殖、増大し、次々と住民たちに襲いかかっていく…。監督は、1989年生まれの新鋭、セヴァスチャン・ヴァニセック。本作でデビューをはたしたヴァニセックは、第49回セザール賞最優秀新人監督賞と最優秀視覚効果賞にノミネート、第56回シッチェス・ファンタスティック映画祭審査員賞を受賞した。
今回、各界の著名人からコメントが続々到着。世界的に評価されている漫画「富江」、「うずまき」などを手がける漫画家の伊藤潤二をはじめ、映画好きでも知られるゲームクリエイターの小島秀夫、ガールズバンド「SCANDAL」のRINA、お笑いコンビ「春とヒコーキ」の土岡哲朗、ホラー映画に造詣の深い映画評論、文筆家の氏家譲寿(ナマニク)らがコメントを寄せている。伊藤は「最初から最後まで怖いわ気持ち悪いわで目が離せませんでした。それにしてもあのクモは一体なんだったのだろう?」と語った。氏家は「クモに対する“虫唾”と異人に対する“理解”の対比に強烈な皮肉を感じる、知的さも感じる凶悪かつ知的なクモ映画に感服だ」とコメント。また小島は「この手の“蜘蛛パニック”映画も沢山観てきた。しかし、このフランス産”スパイダー“はヤバい。猛烈にキモい。造形も大きさも動きも、その繁殖能力にもゾッとする。鑑賞中、身体中がずっと痒かった」と本作の恐怖を振り返っている。
あわせて冒頭映像も解禁された。中東アジアの砂漠地帯と思われる場所で、ターバンを巻いた男たちが登場。車に積まれた縄、ガスボンベ、さらには刃物を荷台から降ろし、ある目的地へと足を運んでいく。無数の岩をどかし、穴を見つけるとガスを注入。穴のなかを覗いた瞬間、毒クモが猛スピードで襲いかかり、男は悶え苦しむことに。そんな男を周りの男たちは助けるかと思いきや…。後にこの毒グモが、主人公の住むアパートで凶暴化、増殖し、惨劇へと繋がっていくのだった。
ただでさえ嫌悪感をもたらすことの多いクモだが、本作でその恐怖はどのように増幅しているのだろうか?怖くて気持ち悪くて目が離せない本作をぜひ劇場で体験してほしい。