革命期のフランスで懸命に生きる人々の、愛と人生を鮮やかに描いた池田理代子の代表作を新たにアニメーション映画化した『ベルサイユのばら』(2025年1月31日公開)。1972年の連載開始から50年以上の時を経てなお、全く色あせないオスカルたちの生き様が描かれる本作より、麗しい歌声と壮大な音楽で彩られる本予告映像が解禁。あわせて、ナレーションを元タカラジェンヌの黒木瞳、主題歌をシンガーソングライターの絢香が担当することが明らかとなった。
将軍家の跡取りで、“息子”として育てられた男装の麗人オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェ(声:沢城みゆき)、隣国オーストリアから嫁いできた気高く優美な王妃マリー・アントワネット(声:平野綾)、オスカルの従者で幼なじみの平民アンドレ・グランディエ(声:豊永利行)、容姿端麗かつ知性的なスウェーデンの伯爵ハンス・アクセル・フォン・フェルゼン(声:加藤和樹)。彼らが、栄華を誇る18世紀後半のフランス・ベルサイユで出会い、時代に翻弄されながらも、それぞれの運命を美しく生きる姿が描かれる。
今回解禁となった本予告映像は、随所にちりばめられた名シーンの数々、予告の最後で流れるオスカルの悲しくも美しい涙に、胸の高鳴りを感じるとともに思わず涙してしまう映像となっている。麗しき二輪の薔薇の花、オスカルとアントワネットを中心に、アンドレとフェルゼンの4人が愛と運命の物語を繰り広げる本作。彼らを取り巻くアラン(声:武内駿輔)、ジェローデル(声:江口拓也)、ベルナール(声:入野自由)、ルイ16世(声:落合福嗣)、ジャルジェ将軍(声:銀河万丈)、マロン(声:田中真弓)たちが嵐のごとく生きる時代の中で、せつなくも愛に満ちたそれぞれの生き様が語られる。
50年以上の時を経て新たに幕を開ける“本作最大の魅力”といえば、メインキャストらによる麗しい歌声と本作を物語る壮大な音楽の演出。澤野弘之による15曲もの挿入歌がMAPPAはじめ精鋭のスタジオとスタッフによって圧倒的スケールと映像美あふれるアニメーションと融合し、キャラクターやその心情を歌にのせた新生『ベルサイユのばら』がここに誕生した。
そして、本作のナレーションを担当するのは、元タカラジェンヌで女優として活躍しているほか、「Mr.インクレディブル」シリーズのイラスティガール役や『思い出のマーニー』(14)久子役などの大作映画で声優も務める黒木。宝塚歌劇との出会いは「ベルサイユのばら」だったという黒木は、「『ベルサイユのばら』の魅力は史実だけではなく、その時代に生きた1人1人の登場人物にスポットを当てて人生や愛や苦悩を描いたところだと思います。この度はナレーションという形で参加させていただいたことを大変光栄に思っております。史実とフィクションを交えた物語は後世に残る愛ある作品です。何度でもご覧いただきたいと思います」とコメントし、自身の運命を変えたとも言える「ベルサイユのばら」への愛と本作へのメッセージを贈る。
12月8日(日)に実施される完成披露試写会に黒木が登壇することも決定。オスカル役の沢城みゆき、アントワネット役の平野綾、アンドレ役の豊永利行、フェルゼン役の加藤和樹ら超豪華実力派メインキャストと、吉村愛監督も加わり、本作が初披露目される。
また、本作を壮大な歌声とメロディで包み込んでくれる主題歌を手掛けるのは、デビュー曲「I believe」や連続テレビ小説「花子とアン」の主題歌「にじいろ」など、世代を超えて歌い継がれている曲を生みだしている絢香。本作のために書き下ろされた楽曲は、タイトルまで本作に寄り添った「Versailles - ベルサイユ - 」。絢香は「激動の時代を生き抜く登場人物たちの勇気、純粋な愛、そして力強さの中に潜む儚い運命に深く心を打たれ、その想いを音楽として表現すべく、一音や一言すべてに心を込めて制作しました。この不朽の名作にまた新たな1ページが加わるなかで、作品と共にファンのみな様には楽曲も楽しんでいただけたらと願っております」とコメントし、本作への愛とリスペクト、楽曲に込めた熱い想いを綴っている。
オスカルたちの物語が劇場版となって、新たな「ベルばら」ブームを巻き起こす劇場アニメ『ベルサイユのばら』。引き続き続報に注目してほしい。