細胞を擬人化して描き、その斬新かつユニークな設定が大きな話題を呼んだ漫画「はたらく細胞」。同作とスピンオフ作品「はたらく細胞BLACK」の2作品を原作とする『はたらく細胞』が12月13日(金)に公開される。このたび、細胞たちの活躍の場となる2人の人間の体内、それぞれで巻き起こる大騒動を映し出した特別映像が解禁となった。
赤血球役の永野芽郁、白血球役の佐藤健をW主演に迎え、山本耕史、仲里依紗、松本若菜、染谷将太、深田恭子、板垣李光人、加藤諒といった豪華キャスト陣が勢揃いし、日夜人間の体の中で奮闘する細胞たちを熱演する本作。劇中では、芦田愛菜演じる健康で規則正しい生活を送る高校生の漆崎日胡、その父親であり、阿部サダヲ扮する不規則不摂生に日々を過ごす茂の対照的な体内が描かれている。
日胡の体内では、酸素を運ぶ赤血球(永野)、外部から侵入した細菌と戦う白血球(好中球/佐藤)、ほかにもキラーT細胞(山本)、NK細胞(仲)、マクロファージ(松本)、ヘルパーT細胞(染谷)、血小板(マイカピュ)たちが、それぞれ体内の健康と命を守るために日夜全力で働いている。今回の映像でも、迫力のアクションシーンから、傷口をふさぐためにうっかり“くっついて”しまう赤血球と白血球のコミカルな姿まで、細胞たちの“活躍”の一端を見ることができる。当の日胡本人はというと、高校の先輩、武田新(加藤清史郎)に恋をしており、体内ではアドレナリンが急上昇。神経細胞(DJ KOO)がフロアを沸かせるように細胞たちのテンションをアゲアゲにさせ、リオのカーニバルさながらお祭り騒ぎが繰り広げられていく。
一方、茂の体内は、娘とは打って変わって荒れ果てた世界が広がっている。新米赤血球(板垣)と先輩赤血球(加藤)、肝細胞(深田)はブラックな労働環境に疲れ果て嘆く日々。“ピンチ”を迎えた茂の肛門では、外肛門括約筋(一ノ瀬ワタル)が必死に便を食い止めようと奮闘し、騒動に巻き込まれた新米&先輩赤血球は離れ離れの危機に?果たして、ブラックに働かされ続ける細胞たちはどうなってしまうのか、対照的すぎる体内描写も本作の大きな見どころとなっている。
笑って泣けて、タメになる“はたらく細胞ワンダーランド”。この冬は、日本映画史上最大のスケールで描く、世界最“小”の物語に注目してほしい。
文/平尾嘉浩